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「口演〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

口演の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
死までを語る」より 著者:直木三十五
にだけ、この餅を買ってもらった。 その隣りが、前にかいた貸本屋である。神田伯竜口演の「太閤記」七冊つづきを、一日の間に読んで、見料二銭。父が叱るので、母に頼ん....
風流仏」より 著者:幸田露伴
て、其親切なる言葉、そもや女子の嬉しからぬ事か。 中 仁はあつき心念口演 身を断念てはあきらめざりしを口惜とは云わるれど、笑い顔してあきらめる者世....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
年の頃とおぼえている。速記術というものが次第に行なわれるようになって、三遊亭円朝口演、若林|坩蔵速記の「怪談牡丹燈籠」が発行された。後には種々の製本が出来たが、....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
一 えゝ此の度は誉れ高き時事新報社より、何か新作物を口演致すようとの御註文でございますから、嘗て師匠の圓朝が喝采を博しました業平文治....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
た例のお茶の水事件のおこの殺しの真犯人松平紀義が出演しては、しばしばその懺悔談を口演した。私が中学生だった大正中世にも根津あたりの町角で白地へ三葉葵の定紋いかめ....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
ない。到底、往年の無用の用ある風雅味などは見るべくもないが、まだしもこれは実際の口演だけに取柄ありとしよう。ジャーナリズムはようやくにして話術の面白味の何たるか....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
なる。 ○八月十一日、落語家三遊亭円朝死す、六十二歳。近世の名人と称せられ、その口演になる「牡丹灯籠」「塩原多助」「粟田口」「名人長次」のたぐいはしばしば脚色し....
怪談牡丹灯籠」より 著者:鈴木行三
辞の法に称うと士班釵の翁はいいけり真なるかな此の言葉や此のごろ詼談師三遊亭の叟が口演せる牡丹灯籠となん呼做したる仮作譚を速記という法を用いてそのまゝに謄写しとり....