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口番
「口番〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
口番の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
、切符をもって来てくれたりした。裏木戸と言っても、瀬川はもとより俳優の下足を扱う
口番でもなく、無論頭取部屋に頑張っている頭取の一人でもなかったが、香盤の札くらい....
「道標」より 著者:宮本百合子
子たちは、いつもその入口は明けっぱなしでドアがあるのかないのかわからないようで戸
口番《コンセルジュ》もいないデュト通五八番地の木の階段を、ことことと音をたてて登....
「犬を連れた奥さん」より 著者:神西清
片手に帽子を高く差しあげた騎馬武者の像がついているが、その首は欠け落ちていた。入
口番が彼に必要な予備知識を与えてくれた。曰く、フォン・ヂーデリッツはスタロ・ゴン....
「はつ恋」より 著者:神西清
ることのできない呵責の鞭を、力いっぱいふるうのだった。『死んだ!』とわたしは、入
口番の顔をぼんやり見つめながら、鸚鵡返しに言った。そして、そっと往来へ出ると、ど....