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口直し
「口直し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
口直しの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
だろうが、其の時は私が密《そっ》と友さんを他《ほか》に呼んで置いてお前に逢わせ、
口直しを拵えて置くからねえ、私も責められて困るからよ」 村「はい/\姉さん私も....
「思い出す事など」より 著者:夏目漱石
には、潔《いさぎ》よからぬ粘《ねば》り強い香《か》が妄《みだ》りに残った。半分は
口直しのつもりであとから氷《アイス》クリームを一杯取って貰った。ところがいつもの....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
もういい機嫌で、お出《い》でなのに――」
「なあに――飲みたくねえ酒を飲まされた
口直しさ」
と、若者は苦っぽく笑って、
「そういやあ、この河岸で、昨夜は、騒ぎ....
「渋谷家の始祖」より 著者:宮本百合子
交に馴れた笑を忘れずに、 「まあお若い方は、理屈っぽいこと、何でもない、ほんのお
口直しか、お口穢しでございますわ」 「そうですか――然し、奥さん、奥さんは、私が....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
だけれど、もっと渋いところとも一晩遊んでみたいわ。でも、役者は一口物で、ちょっと
口直しにはいいかもしれないが、長くつき合うとおくびに出るかも知れないねえ。お坊さ....
「三国志」より 著者:吉川英治
、みな喰べなければおさまりません。ねがわくは、酒と肉をいただきたいもので、柑子は
口直しに後でいただきます」と、答えた。 酒五斗に、大きな羊を、丸焼きのまま銀盤....