口近い[語句情報] » 口近い

「口近い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

口近いの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
七階の住人」より 著者:宮本百合子
人達らしかった。それに、食堂掛の老嬢の好意か、客卓子は、いつも定って部屋の一番入口近い端にあった。幾十という、すばしこい、笑いたい盛の若い娘の視線が蜘蛛の網のよ....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
、振分け髪の先っぽに、猫じゃらしのように結んだ赤いリボンをゆらゆらふりながら、戸口近い彼女の席の方へ帰って行くのを見送っていた田鍋課長は、突然|竹法螺《たけほら....
庶民生活」より 著者:豊島与志雄
した。しまいにはもうすっかり泥酔して、体がふらふらしていた。帰りぎわにちょっと出口近い腰掛に腰を下したが、位置がきまらず、土間に倒れて、膝頭で硝子戸の硝子を一枚....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
銀兵衛が立ち去って行くと、藤吉は、席主の幸七と葬式彦兵衛を伴れて、高座の上り口近い、はだか蝋燭の立っている戸のそばまで、引っ返した。 戸の隙間から高座を覗....