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「口開き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

口開きの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
無惨」より 著者:黒岩涙香
擦剥、数多の打傷あり背などは乱暴に殴打せし者と見え一面に膨揚り其間に切傷ありて傷口開き中より血に染みし肉の見ゆるさえあるに頭部には一ヶ所太き錐にて突きたるかと思....
創作人物の名前について」より 著者:夢野久作
の附け方というものは、たしかに一つの立派な芸術のように思われるから、ちょっとその口開きまでにコンナ愚文を発表してみた。....
十二支考」より 著者:南方熊楠
斗《かえるこ》また河豚《ふぐ》状に前部肥えた物で、人に逢わば瞋《いか》り睨み、大口開きて咬まんとする態すこぶる滑稽《おどけ》たりといった。日高郡川又で聞いたは、....
十二支考」より 著者:南方熊楠
インド説に近い。かつて其諺《きげん》翁の『滑稽雑談《こっけいぞうだん》』三に猿の口開き、こは安芸《あき》宮島にある祭なり。この島猴もっとも多し、毎年二月十一日申....
おとずれ」より 著者:国木田独歩
はげに魂に沁み髄に透りて毒薬の力よりも深く貴嬢の命を刺しつらん。されどかの君は大口開きて笑いたまい、宝丹飲むがさまでつらきかと宣いつつわれらを見てまた大口に笑い....