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「古す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古すの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
るからといって立身出世することは出来ません。それですから、ひと通り以上に馬術を稽古するのは、馬に乗ることが好きだという人で、云わば本人の道楽です。神原は三千石の....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
ようなわけですから、師匠もお世辞を抜きにしてほんとうに褒める。当人は一心不乱に稽古する。師匠も身を入れて教える。それが自然と同役のあいだにも伝わって、下屋敷など....
風流仏」より 著者:幸田露伴
様と世に用いられて爰に生計の糸道も明き細いながら炊煙絶せず安らかに日は送れど、稽古する小娘が調子外れの金切声今も昔わーワッとお辰のなき立つ事の屡なるに胸苦しく、....
恐竜島」より 著者:海野十三
て来てくれたのである。 海賊船は調査の結果は、やはり大海へ乗り出すには、あまり古すぎ、傷つきすぎていた。もし救助艇がやって来なければ、一同はこの船で帰国の途に....
第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
。……ちょっとその小さな掛花活を取って頂戴。」 「何にする。」 「お銚子を持つ稽古するの。」 「狂人染みた、何だな、お前。」 「よう、後生だから、一度だって私の....
華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
よすことにしたわ。そしてちょっと骨休みしてから、うちで、御弟子さんをふやして御稽古するわ。丁度、今うり時らしいから」 蓬莱建介は苦笑した。彼は、妻和子を今迄に....
女難」より 著者:国木田独歩
ですから自然と若い者の中でも私が一番巧いということになり、老先生までがほんとに稽古すれば日本一の名人になるなどとそそのかしたものです。そのうち十九になりました。....
両面競牡丹」より 著者:酒井嘉七
、三味線を宿のお女中さんに、おかりいたしまして、お稽古人の機嫌を取りながら、お稽古するのでございます。こうした事は、分限者の御新造さんで隠居さまがたを、お稽古人....
夜の構図」より 著者:織田作之助
残っているのだ。一部の俳優達は終電車の時間を気にしていた。この幕だけ明日の朝に稽古すればいいと、主張する者もあった。しかし、明日は演出家の田村が検事局で判決の言....
絹と紙の話と師弟の間柄の話」より 著者:上村松園
若い画家は皆あまり早く効果を挙げようと結果を急ぎ過ぎているように思います。絵を稽古するのは上手になるためでなくて名を挙げるためだという風に見え過ぎます。毎年のこ....
妖怪学」より 著者:井上円了
なり。まず、その第一の起こるゆえんを述ぶるに、例えば、我が輩が詩歌を作ることを稽古するに、はじめに種々工夫思慮してはじめて成るものも、多年この一事をもって習慣と....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
これを識覚せずして自然に成るに至る。例えば詩歌を作るがごとし。そのはじめこれを稽古するに当たりては、いろいろ思慮工夫を用いてはじめて成りしも、多年勉強熟達したる....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
ろが椿岳の市価が出ると忽ちバッチラがいで持ってってしまって、梵雲庵には書捨ての反古すら残らなかった。椿岳から何代目かの淡島堂のお堂守は椿岳の相場が高くなったと聞....
能面と松園さんの絵」より 著者:金剛巌
言って何度も謡わせまして傾聴して考えていました。これは景年さんが謡曲の謡い方を稽古するのでなくって、その所を絵にする為で、それが景年さんの絵に時々なったのでした....
五重塔」より 著者:幸田露伴
杯洗で鉄がたたけば、清吉はお房が傍に寝転んで銀釵にお前そのよに酢ばかり飲んでを稽古する馬鹿騒ぎの中で、一了簡あり顔の政が木遣を丸めたような声しながら、北に峨々た....