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古ぶ
「古ぶ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古ぶの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
える人物。左右に並んだ弟子たちが十余人、いま場《じょう》の真中で行われつつある稽
古ぶりを見ている熱心さ。 竜之助はこの緊張した道場内の空気、先生の態度、弟子の....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
殿のお命をお狙い申しております。」 「よく申した。七年前に出府入門以来のそちの稽
古ぶりを見て、わしはとうから、これは何ごとか大望あって剣を励《はげ》むものと、こ....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
て山本毎氏であったが、身体は弱っても翁の気象は衰えぬらしく、平生と変らぬ烈しい稽
古ぶりであった。 ところがその途中で翁が突然にウームと云って椅子の上に反り返っ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
い男が、小姓に刀を持たせて、よい機嫌で、そこへ現われて来て、家来を相手の兵馬の稽
古ぶりを、無遠慮にながめながら、ニタニタ笑っているのを見ました。 御機嫌はいい....
「九段」より 著者:坂口安吾
と日本語で考え、先生が単語のまちがいを正してやると、「ア、シマッタ」と呟く式の稽
古ぶりである。しかし尚もひるむところはなく孤軍フントウ稽古をつづけているところ、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
いって、周りにいる三、四十人の顔を見まわしている。皆、生唾をのんで、彼の厳しい稽
古ぶりに顫いた。 へたばった男を、井戸端へ担いで行って、水をかけていた乾児たち....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
つの道について考えている。 そこは廃寺の方丈のあとであろう。荒れはてているが、
古ぶすまの白蓮には雲母のおもかげが残っていた。古風な院作りの窓から青い月影がしの....