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「古主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古主の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
不熟の味である場合が多いが、精神界にあってはしばしば円熟した趣味である。広義の擬古主義が蒼古的《そうこてき》様式の古拙性を尊ぶ理由もそこにある。渋味に関して、正....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
チ・モダーニズムの形を取って現われていることを注意しよう。この趣味は無論一種の復古主義を採用するのであるが、夫は同時に往々にして日本流の封建家族制度に基くアンチ....
相馬の仇討」より 著者:直木三十五
附、石川甚太夫が自身で調べたのだ。 五 翌日、清十郎と九郎右衛門との古主、久留島家へ飛脚が立つ、返書に「相違なし、よろしく」とあるから、公儀御届帳の....
今日の文学の鳥瞰図」より 著者:宮本百合子
理人情を随喜渇仰する小説であって、常識ある者を驚かしたが、当時にあっては、彼の復古主義も情勢の在りように従って「紋章」の中に茶道礼讚として萌芽を表しているに止っ....
婦人作家の「不振」とその社会的原因」より 著者:宮本百合子
が段々貧弱になって行くのもそれで、谷崎潤一郎、佐藤春夫などの大家連が滔々として復古主義に赴くのも、没落せんとする者の逃避に他なりません。 そして、一方新しい文....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
則をなしているのである。 以上からすぐ様想像出来るように、文献学主義は容易に復古主義へ行くことが出来る。復古主義とは、現実の歴史が前方に向って展開して行くのに....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ムは行き詰る。この行きづまりの解決は無論偽似モダーニズムでも反モダーニズムでも復古主義でもあり得ないのは判り切ったことだ。各種のファシズム(アメリカニズムや自由....
丹下左膳」より 著者:林不忘
さに、出あい頭《がしら》に、まぶしそうに眼をほそめて、そこに立っているのは、代稽古主席《だいげいこしゅせき》、この剣術大名の家老職といわれる峰丹波《みねたんば》....
科学的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
の古典から社会理論体系や政治学組織や経済理論までを導き出そうというのは、日本の復古主義的・伝統主義的・国粋論的・封建主義的・な反動日本主義者の政治イデオロギーで....
役人の頭」より 著者:末弘厳太郎
せば、わが国みずからの古きに返るよりほか仕方がない。こう考えた彼らは、たちまち復古主義者となって、五〇年来深いお世話になった、そうしてみずから神のごとくにあがめ....
孔子」より 著者:和辻哲郎
運動の起点をなす孔子が革新家であったとは、どうも考えにくい。 もっとも孔子の復古主義については、厳密な限定を必要とする。『論語』の最も古い部分たる学而、郷党の....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
い流れに押されて行ってしまうものである。それが立ち直ったのだから、『千載集』の復古主義は非常に力の強い、旗幟鮮明な運動であったことを承知しなければならない。ここ....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
仲間入もしたいが、ちと致しにくい、何故と申すに、商人の仲間入を致しては何うも私が古主へ帰参の妨げになりまする、今にもお召返しになれば鞍置馬に跨り、槍を立って歩く....