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「古九谷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古九谷の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
でもう心得たように、すぐと運ばれたものは切り下げ髪なのに毎晩用いでもしているか、古九谷焼きの一式そろった酒の道具です。それから、台の物は、幕の内なぞというような....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ヤモンド社でやらせましょう。装幀は小堀鞆音の息子で、ツルゲーネフ全集をやった人。古九谷のような赭地《あかじ》に緑のこんな形の飾、その中に文学評論集と墨でかいて右....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、その上へ日頃気に入っているが、余り堂々としていてどんな花も似合わないようだった古九谷の花瓶に白い菊をさして飾りました。そしたらそれの美しいこと。白い花の白の美....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
準から見れば筋の通ったやすものを、平気でもっています、そしてね、鍋島とか柿エ門、古九谷など、どれもみんな活々とした色調の愛くるしさのこもったものを選んで居ります....
性に眼覚める頃」より 著者:室生犀星
いうとき、父はいろいろな古い茶碗を取り出して見せてくれた。初代近い釜らしいという古九谷の青や、まるで腐蝕されたような黒漆な石器や、黄と緑との強い支那のものなど、....
九谷焼」より 著者:中谷宇吉郎
したものは九谷焼である。父が心懸《こころが》けて集めたもので、古い時代のいわゆる古九谷《こくたに》と呼ばれている高価な品ではないのだが、現今大量生産でどんどん造....