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「古事記伝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古事記伝の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
い》』の初めに出ております。また本居宣長《もとおりのりなが》翁《おう》もやはり『古事記伝』の初めの総論に「仮字《かな》の事」という条に、明らかに音の区別であった....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
葉の探求からはいった古代の発見をくわしく報告したものが、翁の三十余年を費やした『古事記伝』だ。直毘(直び)とはおのずからな働きを示した古い言葉で、その力はよく直....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
著述なぞはずいぶん広く行なわれましたね。ところが君、その結果は、というと、何が『古事記伝』や『古史伝』を著わした人たちの真意かもよくわからないうちに、みんな素通....
十二支考」より 著者:南方熊楠
て海に入り鋤持神《さひもちのかみ》となるとある、この鋤の字を佐比と訓《よ》む事『古事記伝』では詳《つまび》らかならず、予種々考えあり、ここには煩わしきを憚《はば....
十二支考」より 著者:南方熊楠
とんど同時に出来た『延喜式神名帳』、加賀に野蛟神社《のづちのやしろ》二所あり。『古事記伝』に拠れば、ノヅチは野の主の意らしい。予山中岸辺で蝮を打ち殺したつもりで....
十二支考」より 著者:南方熊楠
御魂というたとあるは、死にざまに魂が分解してそれぞれ執念が留まったとしたのだ(『古事記伝』巻十六参照)。異常の時に際し全く別人のごとき念を起すこと、酸素が重なっ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
には及び難い感がして居るので、自分も真淵訓に従った。真淵のアキラケクコソの訓は、古事記伝・略解・燈・檜嬬手・攷證・美夫君志・註疏・新考・講義・新講等皆それに従っ....
くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
」と説明してあるけれども、他の比喩の例に徴してこの説明は従い難い。或いはその名が古事記伝の説の如く、ククと鳴く声によって得たとしてみても、この挙動のいかにも緩慢....
国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
など書いたのは、その呼び声のままに文字を当てたのであろうと。この事は本居翁も既に古事記伝において疑うておられる。 吉野の国巣、昔より久受と呼来たれども、此記の例....
間人考」より 著者:喜田貞吉
そう読んであることによって知られる。 ハシヒトという語については、本居翁はその古事記伝の間人穴太部王の御名に注して、 間人は波志毘登と訓むべし。(ハシウドと刻....
I駅の一夜」より 著者:中谷宇吉郎
本がつまっている。岩波文庫が一棚ぎっしり並んでいて、その下に「国史大系」だの、『古事記伝』だの、「続|群書類従《ぐんしょるいじゅう》」だのという本がすっかり揃《....
学究生活五十年」より 著者:津田左右吉
なっているのも、こういう順序をとったからのことであろうと思う。もっとも、宣長の『古事記伝』などは、この最後の段階に入ってはじめて精細に読んだので、それはこの書の....