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「古今〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古今の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
みが止まるものではない。己の八犬伝は必ず完成するだろう。そうしてその時は、日本が古今に比倫のない大伝奇を持つ時だ。」 彼は恢復《かいふく》した自信をいたわりな....
河童」より 著者:芥川竜之介
諸君のごとく確信するあたわず。 問 君の交友の多少は如何? 答 予の交友は古今東西にわたり、三百人を下らざるべし。その著名なるものをあぐれば、クライスト、....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
中に一人の書生と一しょになった。書生は才力に誇っていたと見え、滔々《とうとう》と古今の学芸を論じた。が、益軒は一言も加えず、静かに傾聴するばかりだった。その内に....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
ほん》の宗人《むねと》にはならなかった。女人《にょにん》に愛楽を生じたためしは、古今の聖者にも稀《まれ》ではない。大幻術の摩登伽女《まとうぎゃにょ》には、阿難尊....
婦系図」より 著者:泉鏡花
で、客に接して、いずれもをして随喜渇仰せしむる妙を得ていて、加うるにその目がまた古今の能弁であることは、ここに一目見て主税も知った。 聞くがごとくんば、理学士....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
、透視法、波動学、色彩論に関する驚嘆すべき理論的の研究を残している。その上に彼は古今を通じての最も偉大な画家であり、彫刻家であり、まだおまけに築城師であり、また....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
一四四頁)。これが最終戦争論を西洋戦史によった第一の原因である。有志の方々が東西古今の戦争史により、更に広く総合的に研究されることを切望する。必ず私と同一結論に....
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
がら、激しい矢声を、掛けるが響くと、宙で撓めて、とんぼを切って、ひらりと翻った。古今の手練、透かさぬ早業、頭を倒に、地には着かぬ、が、無慚な老体、蹌踉となって倒....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
ろ前垂の下に手首を突込むのと軌を一にする、と云って斥けた。良策の用いられざるや、古今敗亡のそれこそ、軌を一にする処である。 が、途中まず無事に三橋まで引上げた....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
て現われ、その分量は相当沢山で、すでに数冊のノートを埋めて居ります。又その内容も古今に亘り、顕幽に跨り、又或る部分は一|般的、又或る部分は個人的と言った具合に、....
亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
を感じ、これを愛玩しては、ただこの中にプレイしているのだと思っている。洋の東西、古今を問わず、卑しくも私の趣味性を唆るものあらば座右に備えて悠々自適し、興来って....
島木赤彦氏」より 著者:芥川竜之介
のである。 発行所の下の座敷には島木さん、平福さん、藤沢さん、高田さん(?)、古今書院主人などが車座になって話していた。あの座敷は善く言えば蕭散としている。お....
多神教」より 著者:泉鏡花
。) 神職 (魔を切るが如く、太刀を振ひらめかしつつ後退る)したたかな邪気じゃ、古今の悪気じゃ、激い汚濁じゃ、禍じゃ。(忽ち心づきて太刀を納め、大なる幣を押取っ....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
に引受けながら一戦にも及ばず、徳川三百年の政府を穏に解散せんとするは武士道の変則古今の珍事にして、これを断行するには非常の勇気を要すると共に、人心を籠絡してその....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
持っていることは私の実見せるところである。 (昭和十五年十二月三十一日) 東西古今、総ての聖賢の共同理想であり、全人類の憧憬である永久の平和は、現実問題として....