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古今東西
「古今東西〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古今東西の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
諸君のごとく確信するあたわず。
問 君の交友の多少は如何?
答 予の交友は
古今東西にわたり、三百人を下らざるべし。その著名なるものをあぐれば、クライスト、....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
」が掲げられているからだった。いつもならそれを背にして、彼の最も偏奇な趣味である
古今東西の大火史を、滔々と弁じ立てるのだが、その日は法水が草稿を手に扉を開くと、....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
く風に翻える時、むしろ深刻なものを発散すると私は考える。 先ずどちらにしても、
古今東西、足が誘惑する事において変りはない。 先ごろ女中のお梅が市場へ蛸を買い....
「読書子に寄す」より 著者:岩波茂雄
た計画を慎重審議この際断然実行することにした。吾人は範をかのレクラム文庫にとり、
古今東西にわたって文芸・哲学・社会科学・自然科学等種類のいかんを問わず、いやしく....
「北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
り歩いていた。 北斎といえば一世の画家、その雄勁の線描写とその奇抜な取材とは、
古今東西に比を見ずといわれ、ピカソ辺りの表現派絵画と脈絡通ずるとまで持て囃されて....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
のを見たことがあるが、批評家が作品をそつちのけにして女房の選択にまで口を出す国は
古今東西歴史にあるまい。 女房の選択などはまだ事が小さい。もつと大きな例をあげ....
「S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
問題にしていません。あなたにはすぐにおわかりのことゝ思いますが、なぜ、日本人は、
古今東西に亘つて、粉にはネギがつきものだということ、更に、粉と油とはよくうつると....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
義で聞いた話かも知れないが、僕は、君たち年輩の俳優一年生の諸君に、どうあっても、
古今東西の文学作品を読めるだけ読んでおいてほしいと思います。戯曲は読むが、詩も小....
「女優の親」より 著者:岸田国士
一種の弱味にある。これは厄介な問題で、こゝに詳しく述べる余裕はないが、その傾向は
古今東西共通で、ヨーロッパでも宗教に凝つている家庭だつたらば、ほとんど絶対といつ....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
してなかったくらいだ。しかも、単に尨大であるばかりでなく、そのあくどさに於いて、
古今東西それに匹敵するものは一つとしてない。 まず、彼は売薬業者の眼のかたきで....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
異族を征してこれを軍隊に使役することは、ひとりわが蝦夷に対する場合のみならず、
古今東西その例多し。シナに「夷を以て夷を征する」の語あり。わが邦またこれを輸入し....
「岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
なった甲斐のあったことを初めて知り、責任のますます重きを痛感した。 岩波文庫は
古今東西の古典の普及を使命とする。古典の尊重すべきは言うまでもない。その普及の程....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
の中に、南洋にも全くこれと同じ様な行事のあることが見えているが、かくの如きことは
古今東西を通じた心理状態の一種の発露で、それが護法の所為であるならば、所謂憑き物....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
して同種の仏教なるゆえんは、仏教の原理とするところのもの(すなわち因果の理等)、
古今東西寸分の差異なきを見て知るべし。かつ、仏教の古来発達せる次序を考うるに、た....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
う素晴しい勇気でしょう。「信念は人を鉄にす」という諺を立証した好き例であります。
古今東西に亘って輩出した哲人、偉人、英雄の殆んど大部分が、それぞれ信仰を以て心身....