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古今独歩
「古今独歩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古今独歩の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
至りだ」
「生徒や教師が少々愚図愚図言ったって何が恐ろしいものか、サントブーヴは
古今独歩の評論家であるが巴里《パリ》大学で講義をした時は非常に不評判で、彼は学生....
「軍用鮫」より 著者:海野十三
首々々恭々しく曰す。こいねがわくば楊《ヤン》大先生の降魔征神の大科学力をもって、
古今独歩未曾有の海戦新兵器を考案せられ、よってもって我が沿岸を親しく下り行きて、....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
げたというが、そうしたサ中にも仁三郎一流のヒョウキンな批判を忘れないところが正に
古今独歩と云うべきであろう。 ところが話は、未だ済んでいない。仁三郎の珍最期は....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
されるようなものである。これで倦怠《けんたい》を起こさせないためには演奏者は実に
古今独歩の名手でなければならないわけである。次に二重奏連句の二人の作者が、もしそ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
る、あれは大したものだねえ。詩を作ることはどうだか知らねえが、詩の学問にかけては
古今独歩だよ。ここに
古今独歩というのは、日本だけの
古今独歩じゃねえぜ、本場の支那....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。そこで、端的にここで、君について学びたいのは、日本一の画家――つまり、絵の方で
古今独歩の名人というは、まず誰なのだね」 それを聞いて白雲は、心得たりというよ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
語るところの因縁物語は、次の如きものでありました―― 安然大師、現世では左様に
古今独歩の大学者であったけれども、その前世は甚《はなは》だ薄徳なる一個の六部であ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に第二第三があり得ていないことを信じている。その発句のみではない、その文章がまた
古今独歩である。黄金はどこへ傷をつけても、やっぱり黄金である。人格となり、旅行と....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
る点まで戦をしてそれからは軍略で大勢を制して大局の勝を取ると云う事にかけては全く
古今独歩の英雄でしたねえ」 弥之助はこの老人の理解に尊敬の念を起して彼の対話も....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
散光を浴びせる動機ともなったのである。 あの一代の伊達男――犯罪研究家として、
古今独歩を唱われる彼が、はじめて現場ならぬ、舞台を蹈む事になった。然し、決してそ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
けの人気を買った話上手な熟練と、別してドッシリした重味のある力強さを感ぜしめるは
古今独歩である。 二 『八犬伝』および失明後終結 『八犬伝』は文化....
「十五年」より 著者:山本実彦
空間との融合を図り、以て自然現象を究明するの針路を開かれたその業績の大なる、実に
古今独歩である」というにあった。なるほど、彼の思想的革命はニュートンよりも、コペ....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
肝要な一点において、流通性を欠いているからである。支那の歴史の中で、東晋の恵帝は
古今独歩の闇君と認められているが、或る年天下大いに飢え、万民|穀乏しと侍臣が奏上....
「涙香に還れ」より 著者:野村胡堂
こう》を研究すべきではあるまいか、今の人は涙香を忘れかけて居るが、この人の話術は
古今独歩で、筋を面白く運ぶこと、人物を浮出させること、複雑な事件を書きこなして行....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
しい養嗣子が経営ているが、その時分の吾々の文反故を、今でも大切に保存している――
古今独歩と大きく書いて、下に国北生と署名したのは、独歩が酔余の達筆である。自分の....