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古今著聞集
「古今著聞集〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古今著聞集の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
その物の寸法は分に過ぎて、大に書きて候云々と言ったので、僧正理に伏したという(『
古今著聞集』画図第十六)。この法師の意は、ありのままの寸法に書いては見所なき故、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
は筑紫午後は都で勤務せしめ、時の間に千五百里通うたという(『松浦廟宮本縁起』と『
古今著聞集』第三十)。それほどの駿馬だにただ竜馬の噂《うわさ》されしのみで、別段....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
その名を呼ぶに随い、乳搾られに来るとあれば、鶏にもそれほどの事は行われそうだ。『
古今著聞集』承安二年五月二日東山仙洞で鶏合せされし記事に、無名丸、千与丸などいう....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
しを、呉帝|孫権《そんけん》真の蠅と思い指で弾《はじ》きにかかった類話もある(『
古今著聞集』一六。『淵鑑類函』三二七)。拙い女絵を見てさえ叛反する人間はもとより....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
地を掘り返して見たら、黄色い水がだらだらと棺の内外に流れて始末におえなかったと、
古今著聞集という本に書いてあるとやら。この穀屋の後家さんの屍体なんぞも土葬にすり....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
仏典の字引を求めて来るつもりのを、ついして、机の上に持ち来たしたところを見ると「
古今著聞集《ここんちょもんじゅう》」。 しかも、手に当った丁附《ちょうづけ》の....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
軒の杜若を一筋引き落して、急ぎ書きて、はしたもののをかしげなるして、追ひて奉る。
古今著聞集に、 宇治入道殿に侍ひける嬉しさといふはしたものを、顕輔卿|懸想せられ....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
。天平宝字七年六月十五日|蒼美をおとしていよ/\往生浄土のつとめ念ごろなり」と『
古今著聞集』は伝えている。伝説の起こったのもこの書の著作よりあまり古いことではな....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ある。 だが「牛車の乗り間違え」みたいな話は、事実、ずいぶんあったことらしい。
古今著聞集か何かにも、木曾方の一将が、いちど牛車に乗ってみたいと考え、都大路を打....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
かけている。中世の相撲の用語として、「手をこふ」と謂ったのは挑むことであった。『
古今著聞集』の第十五章には幾つか見えているが、その一二を挙げるならば時弘という男....