古仏[語句情報] » 古仏

「古仏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古仏の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
心霊殺人事件」より 著者:坂口安吾
奈良が焼け残っていましたからあちらで商売していました」 「大和で盗みだした支那の古仏だそうだ。誰かが支那から持ち帰った逸品でね、支那でも国宝中の国宝というべき絶....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
|飄然 鞋花笠雪三千里 雨に沐し風に梳る数十年 縦ひ妖魔をして障碍を成さしむるも古仏因縁を証する無かるべけん 明珠八顆|都て収拾す 想ふ汝が心光地に凭て円きを ....
道〔扉の言葉〕」より 著者:種田山頭火
格が定まり彼の句品が出て来るのである。 平常心是道、と趙州和尚は提唱した。総持古仏は、逢茶喫茶逢飯喫飯と喝破された。これは無論『山非山、水非水』を通しての『山....
私の生活」より 著者:種田山頭火
くもつつましいものである。思うに彼が、いや私がたとえナマクサ坊主であるにせよ、元古仏『半杓の水』の遺訓までは忘れることが出来ないからである。(ここまで書いたらも....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
公憤を感じ出した。すなわちさらに関野君の発表せられた法隆寺以外の古建築物、その他古仏像等に関する研究をも採って審査してみると、奇態にもそのすべてが余輩の見解と相....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
それを金堂に比べると、尺度の上の相違はわずかでありながら感じは全然違っている。推古仏と藤原仏の間にあるような距たりが、ここにも確かに感ぜられる。この金堂を唐招提....
人物埴輪の眼」より 著者:和辻哲郎
な埴輪人形を作っていた民族が、わずかに一、二世紀の後に、彫刻として全く段違いの推古仏を作り得るに至ったことは、私にはさほど不思議とは思えないのである。....
麦積山塑像の示唆するもの」より 著者:和辻哲郎
や記述の仕事は、今後に残されているでもあろうが、しかしわれわれのような素人が、推古仏の源流を求めていろいろと考えてみるというような場合には、これで十分である。寸....
古陶磁の価値」より 著者:北大路魯山人
れておりますようなものには、一般に御承知の法隆寺の壁画でありますとか、あるいは推古仏とかいうようなものでありますとか、尊いものがありますが、それらは主として内容....
河豚は毒魚か」より 著者:北大路魯山人
、さらにさらに進むべきだ。然らば白鳳か天平か推古か。それそれ、すなわち推古だ。推古仏。法隆寺の壁画。それでよい。ふぐの味を絵画彫刻でいうならば、まさにその辺だ。....