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「古兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
枚御荷担は申兼ぬる、と若武者だけに逸ってかかると、その分は百も合点で、戦場往来の古兵。 取りあえず、スースーと歯をすすって、ニヤニヤと笑いかけて、何か令嬢お身....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ようなものです。 おまけに、長押《なげし》には槍、棒、薙刀《なぎなた》のような古兵具《ふるつわもの》が楯《たて》を並べ、玄関には三太夫のような刀架《かたなかけ....
式部小路」より 著者:泉鏡花
ですが、さて口へ出そうとすると、何となく、気高い、神々しい処があって、戦場往来の古兵が、却って、武者ぶるいで一言も出んのだそうで。 まあまあ、不思議な縁という....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
を起して、彼等を悉く斬れと命じた。 これが捕虜の間にも洩れたと見えて、百人の蒙古兵は風雨の夜に乗じて逃走を企てた。番兵が追掛けて其幾人を捕え、其幾人を殺したが....
私本太平記」より 著者:吉川英治
彼自身の悶えらしいのだ。だから狂語でもなし、嘘でもない。 つまりは骨の髄までの古兵学の権化なのだ。獄にいても、彼は日夜、退屈は知らないのである。朝夕、身近に来....