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古典主義
「古典主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古典主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
X氏も行きづまりの恰好ですな。」私「そう、今までのメカニズムが近頃擡頭して来た新
古典主義に押され勝ちのようですね。そういう欧洲の情勢が日本にも影響して来ましたの....
「読書法」より 著者:戸坂潤
ヒューマニズムと宗教的態度」であり、之に「現代芸術と、その哲学」、「浪漫主義、と
古典主義」、「ベルグソンの芸術論」、「ベルグソンの哲学」、其の他が続く。意義の最....
「旅愁」より 著者:横光利一
ゃない。これを変形して工夫を加えてこそ、世界の荒波が渡れるのだ。合理主義の近代に
古典主義の愛国心じゃ、生れて来る青年は皆古典になっちまう。青年を古典にしちまった....
「バルザックに対する評価」より 著者:宮本百合子
ろうにと論をすすめ、ペトロニウスを引合いに出したりして前世紀文学の文体の中庸と新
古典主義時代の内容とを求め、ジョルジュ・サンドと比べて「マダム・サンドがバルザッ....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
古典は実際問題の解決の論拠とはならぬ。一体古典とは何を意味するか(古典と云っても
古典主義やギリシア古典と必ずしも関係はない)。自然科学に於ける
古典主義に就いては....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
こっていた――民主主義と貴族主義、社会主義と個人主義、浪漫主義《ロマンチスム》と
古典主義《クラシチスム》、進歩と伝統――そして永遠にそうだった。新しい各時代は、....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
慰安を求めて、あらゆる芸術のブラームスに、主題の堡塁《ほうるい》に、無味乾燥な新
古典主義に。彼らは熱情に欠けてると言ってはいけない。諸君とても、すぐに疲憊《ひは....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
代の批判精神は、これをあくまで偶然と見、茶番と見る傾向に進みつつあると云えよう。
古典主義者はこれを指して、近代の批判精神はかくの如くに芸術の退化を意味すると云う....
「俳句に於ける象徴的表現」より 著者:種田山頭火
る。 広い意味新しい意味に於ての象徴主義は霊肉合致であり神人渾融である。そして
古典主義と浪漫主義(自然主義以後のそれらで『新』字を附せられている)との合一であ....
「解説」より 著者:原田義人
のあいだにはっきりした関係があるわけではないからである。第二に、カフカの文学は、
古典主義またはロマン主義のいう意味での象徴性を含んでいるものでもない。つまり、ゲ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
才」とか「|温新」とかいう言葉が観られます。西洋の言葉では「新保守主義」とか「新
古典主義」とかいうものでしょう。 時に適するようとは、大きくは今日の非常時に適....
「はつ恋」より 著者:神西清
こで僕の言いかけたのは、トンコシェーエフが……」 「おやおや! またあなた方の、
古典主義だ浪漫主義だという議論が、始まるのね」と、またもやジナイーダは彼を遮った....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
ドラクロワについていったことがある――「この真に浪漫的な天才の知性はしかし非常に
古典主義的だ」と。われわれはこれに似たことをロマン・ロランについてもいえるであろ....