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「古典劇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古典劇の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道標」より 著者:宮本百合子
うが、わたしのような立場で苦しむことはないんじゃないでしょうか」 と云った。 「古典劇が得意で、たとえばシェークスピアものをやる人だって、現代ものがやれるんでし....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
て著るしく貴族主義である。試みに日本の音楽と西洋の音楽と、日本の歌舞伎劇と西洋の古典劇とを比較してみよ。音楽でも劇でも、すべての西洋のものは上品であり、気位が高....
一つの感想」より 著者:宮本百合子
の室内である。弟は陰険奸悪な陰謀者である。彼は一人で室内を行きつ戻りつしながら、古典劇らしく自身の悪計を独白しているのですが、例の舞台の上に落っこって目の前で燃....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
封建貴族たちと能の発展を考え合わせやっぱり面白く思うのよ。野上豊一郎はギリシアの古典劇と能の構成の類似をあげて文博にもなりヨーロッパへもゆきました。しかし能は、....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
うたやすかった。 フランス俳優一団がドイツへもってきた番組のうちには、二、三の古典劇がはいっていた。しかしその大部分は、とくに輸出向きのパリー物たる馬鹿げた種....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
米諸国ではみられるかということです。それは、たしかにみられないことはない。例えば古典劇専門の俳優がいます。現代的色調をもった映画にはむろん不向きです。いわゆる通....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
ている。もともと、現代劇にあらざるものは、旧時代の演劇である。過去の演劇である。古典劇乃至準古典劇に非ざるもの、現代がつくり出している演劇、現代の思想と感覚とに....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
すかではあるが性格や人間臭をだせるような脚本を扱ったという次第であろう。もっとも古典劇というものは、型はあっても、性格は没するものであるけれども、宝塚に性格がな....
役者の一生」より 著者:折口信夫
遠ざかったことは、源之助一代の痛恨事であったと思う。 歌舞妓芝居もこの頃では、「古典劇」などと書かれているのを見受けるが、どうもぴったり来ない感じで、今の若い人....
イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
さんは主張されたのですが、小山内先生の意見として、「幽霊」はギリシャ劇やフランス古典劇で尊重された「三統一」をイプセンが最もよく遵奉した作品で、その意味でもわれ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
段の覇気とか活気とかいうものがあったならば、かの七代目団蔵の末年とおなじように、古典劇の名手として一部の賞讃を博し得たであろうが、彼はすべてにおいて余りに無欲|....