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古切
「古切〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古切の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
ガーのバンドをたくさんに集めて、それを六枚折り(?)の屏風に貼り込んだのがある。
古切手を貼った面とこのバンドを貼った面とが交互になっている。 こういうたんねん....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
三〇年の海は泳げません。 しかしながら彼女らの新鮮なる裸身はこんとんとして残る
古切れ類やわけのわからない軽便服や、夏だけのアッパッパ、冬のマガレットオーバー等....
「小公女」より 著者:菊池寛
しそうに、鼻先で笑いました。眼はうれしさのあまり潤んでいました。 「フランネルの
古切なんですけどね、お嬢様に何かさし上げたいと思って、幾晩も幾晩もかかってこさえ....
「赤いくつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
年よりのくつ屋のおかみさんが住んでいました。そのおかみさんはせっせと赤いらしゃの
古切れをぬって、ちいさなくつを、一足こしらえてくれていました。このくつはずいぶん....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
なくなり、したがって得にくくまた高くなったということである。そのかわりに木綿布の
古切れを何枚も合わせて、それを雑巾よりも細かく堅く刺して、麻布のかわりに上覆いに....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
手を通す紐をつけ、それも肩にくい込むのをふせぐために、その部分の紐をひろく、布の
古切れで織ったものを使いはじめたからである。それで土地によっては連尺を背負子の手....