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古名
「古名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
笑わせて御覧にいれよう。(と滑稽な身振りで、唄う)怖いものづくしを申そうなら、蒙
古名物砂漠の竜巻、駱駝の喧嘩に暗夜の狼、嚊《かか》あの悋気《りんき》、いや、いっ....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
らこの機会に出来る限り偽わらざる感想を述べておきたい。門外漢の田夫野人の言葉でも
古名人の境界を伝えている事が屡々あるのだから。同時に翁の芸風を知り過ぎる位知って....
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
呂川の条に「河側に木賊多し、残篇風土記に、巨摩郡西隈本木賊とあり、意ふにこの川の
古名なるべし」、今も木賊が、この辺到るところに自生している。 材木小舎があって....
「早すぎる埋葬」より 著者:佐々木直次郎
の主人公の母。占星術の達人。 (14) Oxus――中央アジアのアム・ダリア河の
古名。 (15) Afrasiab――Abul Kasim Mansur(九四〇....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
年魚市《あいち》は今の「愛知」の
古名なり、本篇は頼朝、信長、秀吉を起せし尾張国より筆を起せしを以てこの名あり。
....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
熱というものが与えられていない。それと、もう一つ、あの時には得物が相当に豊富で、
古名刀をはじめ、新作のつわものが鞘《さや》を並べて眼前にあって、そのいずれをも、....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
けいもう》』によれば、次のようにたくさんの名が列挙せられてある。 オニフスベ(
古名)○ヤブダマ○ヤブタマゴ○イシワタ○イシノワタ(予州)○ウマノクソダケ○ウマ....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
ボタンが、今日の通名となっている。 古歌にはハツカグサ、ナトリグサの名があり、
古名にはフカミグサの名がある。右のハツカグサは二十日《はつか》草で、これは昔、藤....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
って仕舞っている。そして彼は客を受けるのに少くとも彼の家の紋章が持っている(欧洲
古名家紋章録に載っている)骨董的品位にふさわしい程度には待遇しなければならないと....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
危なく川底へ沈められようとし、左母二郎に宝刀を摩替えられようとした神宮川というは
古名であるか、それとも別に依拠のある仮作名であるか、一体ドコを指すのであろう。信....
「カキツバタ一家言」より 著者:牧野富太郎
』に載っている燕子花は藤生でカキツバタには合わぬと喝破し、また畔田翠山もかれの『
古名録』で同様な意見を述べ、ともにカキツバタを燕子花とする説を否定している。しか....
「役者の顔」より 著者:木村荘八
ょうが、「奇形」変貌の大半は、後天的操作に依るところと思います。 古い俳優――
古名優――では、私は親しくは源之助と羽左衛門とに、何回か互の間三尺とは隔てずに対....
「明治懐顧」より 著者:上村松園
。これには世話をするひとがいて、参考品を大徳寺とか妙心寺とか、そうした各方面から
古名画を借りてきて陳列したのです。随分よいものが陳列されたものでした。それで、こ....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
あることを考えてみれば、「潜」にクク(リ)の訓があると同じ様に、「蟆」にもククの
古名があって、それをククの仮名に用いたのであったと考えても必ずしも不稽の説ではな....
「あの世の入口」より 著者:知里真志保
方面の海浜に出る。此のトンネルの上が俗に蘭法華の高台とよばれる所で、アイヌ時代の
古名はリフ※カ 〔RI'-hur-ka〕(高い・岡・〔の〕上)である。長い尾根が....