古城[語句情報] »
古城
「古城〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古城の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
オルタの城塞の壁。毎朝目をさますと、きまってドレゴはこのヘルナーの霊峰とオルタの
古城を仰いで宇宙万象古今へ挨拶を贈るのであった。この朝彼は不慮の負傷のため、聊《....
「地球盗難」より 著者:海野十三
ようになってきた。なるほどなるほどそうですね。たしかに先刻までは、あの樹の向うに
古城の怪塔のような本館が見えていましたのに」 二人は声をあわせて、愕きの声をあ....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
またその中に水を浸み出す砂の層が大きな横縞になっていた。崖端のロマネスクの休亭は
古城塞のように視覚から遠ざかって、これ一つ周囲と調子外れに堅いものに見えた。 ....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
散歩者のような調子で、二人は塀の前を静かに通って行った。だが二人は、その英国の
古城風の煉瓦の塀が三ヶ所において崩れているのを、素知らぬ顔で見て過ぎた。それに反....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
っきり望まれるのであった。 ベル・ハウスは、人工で出来た大きな丘のうえに立った
古城のような高層建築であった。 その宏大な広間や、屋上や、廊下や、そしてバルコ....
「毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
ずといった喜び方であった。彼は、燻精の手をとらんばかりにして、彼を砂地の上に立つ
古城へ連れていった。 「さあ、ここが毒瓦斯発明院だ。看板も、余が直々筆をふるって....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
しげなりんかくでかいたようにぼーっとうかびでている。それは海底から、はえあがった
古城のようだといったがいいか、それともアルプスの峰々が海底にしずんだといったがい....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
ルリ子――娘さんの名である――を伴って散歩に出かける。二人は歩き疲れて、月明るき
古城を背にしてベンチに並んで腰を下ろす。そしてピッタリと寄りそい甘い恋を囁きかわ....
「丹那山の怪」より 著者:江見水蔭
すという事から始まって、土中から掘出し物をする話しが土地の者の口から出た。田代の
古城跡から武器が出たとか。法輪寺の門前から経筒が出たとか。中には天狗の爪が出たの....
「座右第一品」より 著者:上村松園
れたりします。 この関雪さんの姿は明治三十六年頃と思いますが、栖鳳先生の羅馬の
古城の屏風が出来ました年に、西山さんや五雲さんや塾の人が揃って上加茂あたりに写生....
「小坂部伝説」より 著者:岡本綺堂
前の場とその城内の場とが即ちそれであるが、この狂言では桃井家の後室|碪の前がこの
古城にかくれ棲み、妖怪といつわって家再興の味方をあつめるという筋で、若殿陸次郎な....
「不吉の音と学士会院の鐘」より 著者:岩村透
の国は今言うような趣味の材料には、最も豊富な国と言っていい、都鄙おしなべて、何か
古城趾があるとすれば殊に妙であるが、其処には何等かの意味に於いて、何等かの怪が必....
「西航日録」より 著者:井上円了
に列す。ミスベサントおよびオルゴット氏の演説あり。この地において懐古の詩を賦す。
古城依旧恒河辺、聞説如来転法輪、遺跡荒涼何足怪、穢風狂雨幾千年。 (
古城は昔のま....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
い起こせば三千年もいにしえの夜明け、明星の光のなかに真理を認識したのであった。)
古城依怪、魔風毒霧幾千年。 (
古城は昔のままに恒川のほとりにたち、聞くところでは....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
サルジニア軍に向い前進するに決し、その部署をした。前衛たる部隊は十三日コッセリア
古城を守備していた墺軍を攻撃、十四日辛うじてこれを降伏せしめたが、ナポレオンはこ....