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「古屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
犬が来たのは神明《しんめい》の加護だと信じている。 時事新報。十三日(九月)名古屋市の大火は焼死者十余名に及んだが、横関《よこぜき》名古屋市長なども愛児を失お....
高野聖」より 著者:泉鏡花
えながら俯向《うつむ》いた。 道連《みちづれ》になった上人《しょうにん》は、名古屋からこの越前敦賀《えちぜんつるが》の旅籠屋《はたごや》に来て、今しがた枕に就....
鷭狩」より 著者:泉鏡花
て、それで、いま時分お着になります。」 「どこから来るんだね、遠方ッて。」 「名古屋の方でございますの。おともの人と、犬が三頭、今夜も大方そうなんでございましょ....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
た。 ――家、いやその長屋は、妻恋坂下――明神の崖うらの穴路地で、二階に一室の古屋だったが、物干ばかりが新しく突立っていたという。―― これを聞いて、かねて....
古狢」より 著者:泉鏡花
、白い手の幻影になる首途であった。 その夜、松の中を小提灯で送り出た、中京、名古屋の一客――畜生め色男――は、枝折戸口で別れるのに、恋々としてお藻代を強いて、....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
、法衣の袖は葭簀を擦って、外の小松へ飜る。 爽な心持に、道中の里程を書いた、名古屋扇も開くに及ばず、畳んだなり、肩をはずした振分けの小さな荷物の、白木綿の繋ぎ....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
十二 「今からちょうど三年前。……その年は、この月から一月|後の師走の末に、名古屋へ用があって来た。ついでと言っては悪いけれど、稼の繰廻しがどうにか附いて、参....
黒百合」より 著者:泉鏡花
を、心着かず入れて妾として、それがために暗殺された。この住居は父が静を養うために古屋を購った別業の荒れたのである。近所に、癩病医者だと人はいうが、漢方医のある、....
星女郎」より 著者:泉鏡花
雪上※は白無垢じゃ……なんぞと言う処から、袖裾が出来たものと見えまして、近頃峠の古屋には、世にも美しい婦が住う。 人が通ると、猿ヶ馬場に、むらむらと立つ、靄、....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
名から出たのだそうで、浜の渚は美しい。…… 金石の浜では見られません。桜貝、阿古屋貝、撫子貝、貝寄の風が桃の花片とともに吹くなどという事は、竜宮を疑わないもの....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
。まず、美濃国恵美郡中野方村、山田氏より昨年寄せられたる書状によるに曰く、 名古屋、岐阜をはじめ尾濃いたるところ、当春来一時流行せしものは、その称を狐狗狸また....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
るを豪いように思っていたと、二葉亭自身の口から聞いた。 二葉亭の伯父で今なお名古屋に健在する後藤老人は西南の役に招集されて、後に内相として辣腕を揮った大浦兼武....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
賢シェークスピアの遺跡をストラトフォード町に訪う。同所は詩賢の誕生地にして、その古屋依然として存し、遺物遺墨を陳列し、遠近より来訪するもの日々百をもって数う。ま....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
田家の裏へ、初めて家を買い取り、ここへ工場を移し、大阪に「大阪三成社」を創立、名古屋にも支店と工場を設置した。東京の分工場として川崎工場を建てたのもこのころ。子....
茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
ろを開いて見ると、十一日のはなく、十日と十二日のが一通ずつ出ている。十日のは、名古屋市昭和通松月町六ノ一九の堀内通孝あての葉書で、その葉書には、「拝啓酷暑の候御....