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古廟
「古廟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古廟の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ていられないので、私たちは勝手に宿所を探さなければなりません。空家へはいったり、
古廟に泊まったり、時には野宿することもありました。草原や畑に野宿していると、夜半....
「令狐生冥夢録」より 著者:田中貢太郎
帛を焚いて以て神に通じ、経文を誦して以て仏に諂う。是に於て名山大沢|咸く霊あり。
古廟叢祠|亦主者多し。蓋し以ふの如き者に至りては、三生の賤士、一介の窮儒、左枝右....
「申陽洞記」より 著者:田中貢太郎
凄い声が谷々に木魂をかえした。山のうねりが来た。李生はそのうねりを登って往った。
古廟の屋根が見えた。李生はそれを見ると、そこで夜を明かして朝になって家へ帰ろうと....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
》四時頃の事とて日影も大分|傾《かたぶ》いた塩梅、立駢《たちなら》んだ樹立の影は
古廟《こびょう》の築墻《ついじ》を斑《まだら》に染めて、不忍《しのばず》の池水は....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
った。 その当時のことである。民家の妻が妊娠中に死亡したので、その亡骸を村内の
古廟のうしろに葬った。その後、廟に近い民家の者が草むらのあいだに灯の影を見る夜が....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
れた。翌朝かれは兄の画像の前に百拝して、以来は決して酒を飲まなくなった。(同上)
古廟の美人 広寧の閭山公の廟は霊験いやちこなるをもって聞えていた。殊にその木像....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
には、妻や子を人質に残してまいります」 中丞もそれを許したので、役人は再びかの
古廟の付近へ行きむかって、種々に手を尽くして穿索したが、遂にその端緒を探り出し得....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
りこれを叱す。その人|惶懼す。これを掬すれば盗なり」 「またかつて暑月において一
古廟の中に遊ぶ。三、四|輩あり。地に蓆して鼾睡す。傍らに西瓜あり。劈開して未だ食....
「三国志」より 著者:吉川英治
ると、月が出た。深夜の月明りをたよりに、十里も走った。 そして、何処か知らぬ、
古廟の荒れた門前で、駒を降りてひと休みした。 「陳宮」 「はい」 「君もひと寝入....
「三国志」より 著者:吉川英治
のれと喚きざま、王平へ跳びかかってきた。王平は詐って逃げだした。 「ざまを見ろ、
古廟の番人め(武神の木像をさしていう)引っ返せ」 捲毛の赤馬に、旋風を立てなが....
「餅を買う女」より 著者:岡本綺堂
った。 その当時のことである。民家の妻が妊娠中に死亡したので、その亡骸を村内の
古廟のうしろに葬った。その後、廟に近い民家の者が草むらの間に灯のかげを見る夜があ....