古怪[語句情報] » 古怪

「古怪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古怪の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
るしへる」より 著者:芥川竜之介
り。わがともがらは、皆われの如く、翼なく、鱗なく、蹄なし。況《いわん》や何ぞかの古怪なる面貌あらん。」われ、さらに云いけるは、「悪魔にしてたとい、人間と異るもの....
運命」より 著者:幸田露伴
、仏灯梵鐘の間に幽潜するの情の少きを思わずんばあらざるなり。 道衍の人となりの古怪なる、実に一|沙門を以て目す可からずと雖も、而も文を好み道の為にするの情も、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
は笛を吹き、或る者は鉦を打って、残りの者がことごとく踊っている。一見すれば極めて古怪なる妖魅《ようみ》の集《つど》い―― 彼等は、拍子に合わせて、さんざんに踊....
細木香以」より 著者:森鴎外
果ではなかろうか。 香以の交遊諸人に関しても、わたくしは二三の報を得た。尾道の古怪庵加藤氏は云う。「香以伝に香以の友晋永機を出し、その没年を明治三十七年とした....
春心」より 著者:田中貢太郎
らけの鳥へ往った。広巳は鳥の方へ往った。それは鵜であった。長い嘴の上の方の黄ろい古怪な形をした水禽は、境内の左側になった池にでも棲んでいるのか人に恐れなかった。....
三国志」より 著者:吉川英治
髯というよりも、短い不精髯でいっぱいだ。 (こんなまずい男様も少ない)と孫権は、古怪を感じながら、それでも二、三の問いを試みた。 「足下。何の芸があるか」 ※....