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古日
「古日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
梁を松江のあらゆる川の上に見いだしえたことをうれしく思う。ことにその橋の二、三が
古日本の版画家によって、しばしばその構図に利用せられた青銅の擬宝珠《ぎぼうし》を....
「盲人独笑」より 著者:太宰治
山通郷氏という事になっている。なお彼は、文政十年、十六歳の春より人に代筆せしめ稽
古日記を物し始めたが、天保八年、二十六歳になってからは、平仮名いろは四十八文字、....
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
ので、これから例の堀田原へ出向かなければならなかった。本来は一六《いちろく》の稽
古日であるが、この十一日は具足開《ぐそくびら》きのために、三日後の今夜に繰り延べ....
「縮図」より 著者:徳田秋声
くするとちょっと腕時計を見て、 「それじゃ僕はちょいと行って来ます。今日は謡の稽
古日なのでね。お銀ちゃんもごゆっくり。」 と銀子にも言葉をかけて出て行った。 ....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
門を出ると、直ぐに大きな声で嬉しそうに連吟して行くのを聞き付けた翁は、その次の稽
古日に必ず訓戒した。 「お前達はあのような自分勝手な謡を自分勝手に謡うことはなら....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
故浜田健次郎氏か宮崎道三郎博士かの説に、韓語で日出をアチムというから推して本邦上
古日出をアツマといったと知れる。したがって日出処の意で東国をアツマノクニといった....
「蠹魚」より 著者:宮本百合子
教授神田孝平訳の経済小学、明治元年版の山陽詩註、明治二十二年出版の細川潤次郎著考
古日本等と云うものに混って、ふと面白いものが目についた。それは、東京書籍舘書目と....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
というところにいる故、弟子になりに行くべしと親父が言う故、行ったが、二五八十の稽
古日にて、はじめて稽古場へ出てみた。はじめは遠慮をしたが、だんだんいたずらを仕出....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ろう。「なにせむに」は、「何かせむ」の意である。憶良の語句の仏典から来たのは、「
古日を恋ふる歌」(巻五・九〇四)にも、「世の人の貴み願ふ、七種の宝も我は、なにせ....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ありったけの心持ちだったのだ。ずっと帰って来てからは、大胆になって、かまわずに稽
古日には朝から出かけた。もとより本はないから、先生のうちの玄関の、欄間までギッシ....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
門が顔をのぞかせた。
「おおこれは鈴江様で」
「お師匠様でござりますか。今日は稽
古日でございますので、兄とともどもまいりました」
「稽古? ははあ、お狂言のな。....
「すっぽん」より 著者:佐藤垢石
考えると、北九州と中国産のすっぽんは朝鮮、満州のものと縁が近いように思えるが、太
古日本と大陸とは地続きであったことを、これが物語るのではあるまいか。 朝鮮と満....
「俳優への手紙」より 著者:三好十郎
して」人気だけ有って演技力を殆んど持たぬレヴューガールなどまで掻き集められた。稽
古日数は、ひいき目に見ても充分とは言えなかった。三つの演目の間に一貫した方針も調....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
彦を揚げて、もうその槍先の幾つかは血を塗っている。きょうこそまたとない、実地の稽
古日のように。 ――武蔵は、咄嗟に、 (新手!) と感じて飛び退っていた。 ....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
せぬ伝承などは、今一度この方面から仔細に考察して見る必要があるように思う。 共
古日録巻六に依れば、群馬県|北甘楽地方では、十月十日をトオカンヤといい、この夜は....