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古昔
「古昔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古昔の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
作用を受けて――その他の地層ができた。海は初め全地球を覆っていたから今日至る所で
古昔の貝殻が発見される。地殻の陥落のために表面の高低ができて、その最も低い部分を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しかるに、今晩という今晩は、境《きょう》が変れば心が変るのであって、夢が現実から
古昔に向って放たれました。関ヶ原以来、歴史にさかのぼった夢を見ることは稀れであり....
「「沈黙」の話」より 著者:豊島与志雄
なのは、洞窟内の仏体が、黒檀の箱に納めた二個のミイラである。 伝説は言う。――
古昔、この洞窟内に、一人の老僧が行い澄していた。数里距った村里に、天女にまごう処....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
の随筆集「莫愁」はたのしい書であるが、その中に、私が愛誦する歌が紹介されている。
古昔、舜帝が齢尽きて此世を去り、遺骸は珠丘の上に葬られた時、後に残った二人の妃は....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
もなかった。
(山重なって森深く、岩たたなわって谷をなし、天龍の川の流るる所、
古昔より神仙|住居して、深紅のぼたんの花を養う。大いさかさを凌ぐものあり、ひょう....
「怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
り府中までは八里。夕方前に小机源八郎は着いた。 府中はいまさら説くまでもなく、
古昔の国府の所在地で、六所明神は府中の惣社。字は禄所が正しいという説もあるが、本....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
の児に銚子|酒杯取り持たせ、腥羶はなけれど式立ちたる膳部を据えてもてなす。ここは
古昔より女のあることを許さねば、酌するものなどすべて男の児なるもなかなかにきびき....
「『偶像再興』序言」より 著者:和辻哲郎
信仰は象徴的の意味においてさえも形而上学的空想以上の何ものでもない。世界は確かに
古昔の元子論者が見たごとくある基本要素の離合散集によって生じたのである。霊魂は肉....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
った。 わたくしは中門前の池の傍を通って、二月堂への細い樹間の道を伝いながら、
古昔の精神的事業を思った。そうしてそれがどう開展したかを考えた。後世に現われた東....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
。その他も皆そんなもので一向|不思議な事はないが、この辺の山の一体の形を見ますと
古昔は噴火山があったのじゃああるまいかと思われるような形跡もあります。というのは....