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「古枝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古枝の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
光と風と夢」より 著者:中島敦
。汁気の多い稚木《わかぎ》の茎は、斧の一振でサクリと気持よく切れるが、しなやかな古枝は中々巧く切れない。 静かだ。私の振る斧の音以外には何も聞えない。豪華な此....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
折りかへし」(巻十七・三九七三)がある。 ○ 百済野の萩の古枝に春待つと居りし鶯鳴きにけむかも 〔巻八・一四三一〕 山部赤人 山部赤人の....
渡舟場」より 著者:豊島与志雄
田舎にしては小部屋の多いちょっと洒落た平家がありました。正木の籬をめぐらし、梅の古枝が交叉し、五本の棕櫚が屋根よりも高く葉を拡げていました。昔はこれが、渡舟場の....
椎の木」より 著者:豊島与志雄
い、古い大きな木でした。根かぶが張りひろがり、幹がまっすぐにつき立ち、頂の方は、古枝が枯れ落ちて、新たな小枝がこんもりと茂っていました。朝日がさすと、若葉がさわ....