古生層[語句情報] » 古生層

「古生層〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古生層の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
、硫黄岳(別名焼岳)の一峰、白谷火山は、梓川の断層地に、割谷火山は、花崗岩と秩父古生層の接触線に沿うて、いずれも噴出を始め、硫黄岳と共に、この乱峰の間を回転する....
石狩川」より 著者:本庄陸男
こく》をよぎる。やがて盆地の水々を集めて西の壁である中央山脈につき当った。かたい古生層の岩角をつき破って湧き立つ奔流となり、イシカリの野に噴きだした。そこから南....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
傍にしなやかに俯向いている、熊笹が路には多い。 四方の切れた谷を隔てて、近くに古生層の源氏山を見る、去年は、どうしてこの山が、気が注かなかったろうと思う。 ....
日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
地の相貌を複雑にするのである。たとえば風化せる花崗岩ばかりの山と、浸蝕のまだ若い古生層の山とでは山の形態のちがう上にそれを飾る植物社会に著しい相違が目立つようで....
雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
町駅に下車して藤岡、鬼石と過ぎ、冬桜で世に聞こえた三波川の合流点まで行けば、秩父古生層が赤裸の肌を現わして、渓流に点在する奇岩に、釣り人は眼をみはるであろう。岩....
魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
上にそのあたりの岩の質が秀れているからである。日向国の鮎がおいしいのは、その国に古生層が押しひろがっているからである。古生層の岩から滴り落ちる水には、鮎の好む上....
香魚と水質」より 著者:佐藤垢石
眼に川を見、舌に鮎を味あわせてきた識感が、我れから我れに物語る。 水源地方に、古生層つまり水成岩の層を持った川の鮎は品質が上等である。これに引きかえ、水源地方....
香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
、質の立派な点に味聖の絶讃を博している。水源地方岩代国の南部に押し広がった阿武隈古生層は、久慈川に美しき水の滴りを贈っているので、川底に落棲する水垢がまことに純....
水の遍路」より 著者:佐藤垢石
い出がある。 裏秩父と、御荷鉾とがはさむ渓谷には、深い神流川が流れている。秩父古生層の洒麗な岩の間から、滴り落ちるこの川の水は、冷徹そのものである。鬼石の町か....
平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
が如く、檜枝岐の者は何岩(昨年の手帳を紛失して失念せり)と呼べり、けだし鶴ヶ岳は古生層と花崗岩地に噴出せる輝石安山岩にして、山勢附近の山岳に異なるを以ての故なら....
自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
人々は迷惑を蒙っているようでございますが、しかし一方には、あの川は赤石山脈一帯の古生層地帯から流れ出して来ているのであります。由来、わが国の「盆石」の名産地とし....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
が如く、立山後立山両山脈の水は黒部川に運ばれて北の方日本海に注いでいる。大井川は古生層より成れる山脈の間を穿鑿して流れ、従って河身の屈曲が甚しいが、黒部川は深造....