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「古画〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古画の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
衛の狂気に近い書画収集癖でありました。鳶頭金助のいったとおり、生島屋七郎兵衛方に古画雪舟の名品が秘蔵されているのを知ったので、例のゆすり手を発揮しながら、せがれ....
新生」より 著者:島崎藤村
行った姪を思いやるような眼付をした。やがて老婦人はその居間の壁に掛けてある日本の古画なぞを眺めながら岸本に言って見せた。 「日本というものは、私に取っては空想の....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
油絵芸術を骨董品と見なしているのかも知れない。そしてアメリカ人は、支那の古美術と古画と浮世絵を以て彼らの美術館を飾ると同じ心を以てパリの近代絵画の信用あるものを....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
油絵芸術を骨董品と見なしているのかも知れない。そしてアメリカ人は、支那の古美術と古画と浮世絵を以て彼らの美術館を飾ると同じ心を以てパリの近代絵画の信用あるものを....
作画について」より 著者:上村松園
もだいぶ永いこと通いました。 勉強ともあれば博物館にも出掛けて行って、支那絵の古画、絵巻物、ときどきは仏画などをも参考に資するべく、わざわざ奈良の博物館へ弁当....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
いました。唐紙にお手本を写し描き、運筆の練習をいたしました。時には写生をしたり、古画の模写等をしました。私は幼い時から、母から江戸絵の美人画を与えられたせいか、....
昔のことなど」より 著者:上村松園
野流や土佐や雪舟や又は伴大納言・北野縁起・鳥羽僧正といったような絵巻など、盛んに古画研究をやっていられました。それでその描かれるものが何処か若々しい独創的なとこ....
縮図帖」より 著者:上村松園
って縮図して来ることがある。 そろそろ絵を習いはじめた頃、松年先生、百年先生の古画の縮図をみてはそれをその通り模縮写させていただいたものである。 その時分展....
翻訳遅疑の説」より 著者:神西清
のを一挙にして裁断した文句が、『玉洲画趣』の中に見出される。曰《いわ》く、 「古画を模写し又は諸の真物を写すに、悉く其形に似む事を求むる時は清韵生じ不申候。又....
不吉の音と学士会院の鐘」より 著者:岩村透
その古えを忍ぶとき、今も猶お悵恨の腸を傷めずにはいられぬものあるが、この附近には古画や古本や文房具の類を商なっている店が軒を並べて一廓を成している町がある。つま....
明治懐顧」より 著者:上村松園
四方山の話がはずみます。旅の話が出ているかと思うと、こちらでは鳥の話が出ている。古画の話等、それは各方面にわたっていますので、私ども陳列された名画を臨模しながら....
栖鳳先生を憶う」より 著者:上村松園
位の絹地に栖鳳先生が〈寒山拾得〉を描かれましたが、それを見て大そう感心しました。古画より生気溌剌として大変に当時評判どした。それをな、直写しさして貰いましてな…....
想い出」より 著者:上村松園
なく、その時分諸家の入札とか、或はまた祇園の屏風祭りなどには、血眼になって、昔の古画のうちから、私の人物画の参考を漁ったもので、そして夢中で縮図をしたものでござ....
伝不習乎」より 著者:北大路魯山人
うものを解せないからである。わからないからである。床の掛け物にしてもそのとおり。古画を掛ければ偽物を飾り、新画を掛ければ下らないものを並べたてる。筋が通っていな....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
および陸軍学校を一覧す。当夕は藤井氏の案内にてモルラ夫人を訪問し、その所蔵の日本古画、古器物を一覧す。総計数千点あるべく、いずれもすこぶる珍奇なり。 十二日、....