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古碑
「古碑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古碑の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
神戸町《ごうどまち》の宝勝院の方へ引移されている」 こんな会話を交わしながら、
古碑でも探る気持で、燈台の石垣を撫でまわしているのが、この際、お銀様の耳障《みみ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》へも、名所の一つだからと案内されるままに行って見ましたけれど、これが日本有数の
古碑であることの考古的興味からではなく、碑面に刻まれた、 「多賀城去京一千五百....
「「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
も出来ないが、部屋には人の移り住む者がない。長い間、わたしはこの部屋の中に住んで
古碑を書き写していた。滞在中尋ねて来る人も稀れで、
古碑の中にはいかなる問題にもい....
「葛飾土産」より 著者:永井荷風
今年の春、田家《でんか》にさく梅花を探りに歩いていた時である。わたくしは古木と
古碑との様子の何やらいわれがあるらしく、尋常の一里塚ではないような気がしたので、....
「水のながれ」より 著者:永井荷風
、崖の周囲に茂っていた老樹もなくなり、岡の上に立っていた戸田茂睡《とだもすい》の
古碑《こひ》も震災に砕かれたまま取除《とりの》けられてしまったので、今日では今戸....