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古習
「古習〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古習の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
ルハ、政府ノ公権ニ候処、古来ヨリ父兄ノ為ニ、讐ヲ復スルヲ以テ、子弟ノ義務トナスノ
古習アリ。右ハ至情不之ニ於テハ、事実ヲ詳ニシ、速ニ其筋へ訴へ出ヅ可ク侯。若シ其儀....
「旅日記から」より 著者:寺田寅彦
とは知らずかじってみて変な顔をした。ハース氏に聞いてみると、これは純粋なドイツの
古習で、もとはある女神のためにささげた供物だそうな。今日では色つけ玉子を草の中へ....
「曙覧の歌」より 著者:正岡子規
やくに同じ傾向を現ぜり。されども歌人皆|頑陋《がんろう》褊狭《へんきょう》にして
古習を破るあたわず、古人の用い来《きた》りし普通の材料題目の中にてやや変化を試み....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
にあらず。万巻の書を読み、天下の人に交わり、なお一己《いっこ》の定見なき者あり。
古習を墨守する漢儒者のごときこれなり。ただ儒者のみならず、洋学者といえどもこの弊....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
出来た。五節供の中でもいわゆる重陽だけは、ことに中国から学んだ式典と、日本民間の
古習とが、十分な調和を遂げていなかったように思う。日本の方では単に九月中のある一....