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「古言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古言の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
。そのことは賀茂真淵《かものまぶち》の弟子の加藤美樹《かとううまき》の説として『古言梯《こげんてい》』の初めに出ております。また本居宣長《もとおりのりなが》翁《....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
むやみにそれを排斥せよとは教えてない。 この『静の岩屋』の中には、「夷」という古言まで引き合いに出して、その言葉の意味が平常目に慣れ耳に触れるとは異なった事物....
空車」より 著者:森鴎外
むなぐるまは古言である。これを聞けば昔の絵巻にあるような物見車が思い浮かべられる。 すべて....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
を以て堯の舜に告げた言となしたのでないことは勿論である。そのこれを尊重したのは、古言古義として尊重したのであろう。そして惟精惟一の解釈は王陽明に従うべきだといっ....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
。 手塚は会衆を満足そうに見おろしてつづけた。 「一|将功成りて万骨枯るという古言があります、ひとりの殿様がお城をきずくに、万人の百姓を苦しめました、しかも殿....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
にも、清白心をあきらけきこゝろと訓し也」と云った。古義では、「アキラケクといふは古言にあらず」として、キヨクテリコソと訓み、明は照の誤写だろうとした。なおその他....
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
其事実をも言わずして古の法に云々を以て立論の根拠とす、無稽に非ずして何ぞや。古法古言を盲信して万世不易の天道と認め、却て造化の原則を知らず時勢の変遷を知らざるは....
助五郎余罪」より 著者:牧逸馬
ら》みますよ。いえ、まったく」 「国乱れて乱臣出ず、なかと言うてな」と老人は妙な古言を一つ引いてから、「箱根《はこね》から彼方《むこう》の化物が、大かたこっちへ....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
罰を」 と富士男はいった。一同はいまさらながら、天網恢々疎にして漏らさずという古言を味わった。 これで悪漢は全部ほろんだので、一同は安堵の思いをなした。しか....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
から、本当は黄櫨染の字はあたらない。これはまさにハジ染というべきだ。ハジはハゼの古言であるが、さらにその前の古言はハニシであった。 ついでにいうが、今普通に蝋....
間人考」より 著者:喜田貞吉
ベと訓まれたのには理由がある。それは令集解職員令宮内省土工司の条に、「泥部」を「古言波都加此之友造部である。そしてそれを古言「波都加此之友造」と云ったとあって見....
訳本ファウストについて」より 著者:森鴎外
訳だと云うと同時に、卑俗だとしている。少くも荘重を闕いでいると認めている。しかし古言がやがて雅言で、今言がやがて俚言だとは私は感じない。私はこの頃物を書くのに、....
三国志」より 著者:吉川英治
たところで無益であろう」 「では、前言をしばらく詫びる。まず高論を示されい」 「古言にもある。主ニ反イテ盗ミヲナス安ンゾ期スベケンヤ――と。黄蓋いま、深恨断腸、....
三国志」より 著者:吉川英治
涙することばかり多いので、近側の大将は、 「――龍涙地に落つるは亢旱三年、という古言もあります。陛下、社稷の重きを思い給わば、何とぞ玉体をお損ね遊ばさぬように。....