古記録[語句情報] »
古記録
「古記録〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古記録の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死者の書」より 著者:折口信夫
た。 ……旧草に 新草まじり、生ひば 生ふるかに――だな。 近頃見つけた歌※所の
古記録「東歌」の中に見た一首がふと、此時、彼の言いたい気持ちを、代作して居てくれ....
「ヒノエウマの話」より 著者:坂口安吾
書き忘れても、丙午三月とか丁寅七月というように干支の方は書き忘れない。古い碑文や
古記録なぞにはそれが多くて、いつの天皇のころの丙午であるか丁寅であるか、その判定....
「「焚書時代」を脱却」より 著者:中井正一
徴しのはじめであり、加速度的に民族の文化の衰えのきっかけとなるであろう。 良書
古記録が紙の値段で売れて、硫酸で焼いてとかしてエロ本になったこの数年間は私たちの....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
九升より弐石五斗迄を二歩五朱軒(四半軒)とし、弐石四斗九升以下を門男とす。 と
古記録にあるそうであるが、それは幾分間人の意味が変って、単に貧乏人という風に解せ....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
全然異なった地位にあるものではなかったろうか。わたくしはそうは思わない。なるほど
古記録には仏工の功程も他の労働者の功程と同じように数えられている。しかし止利仏師....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
しかしここでも、古戦記のうえだけでは、さっぱり呑みこめないことばかりである。
古記録のいずれもが、六波羅の敗亡を知るやいな、寄手の十数万騎、見えもなく、なだれ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
えぬほど、大小数千|艘のふねが、一時に、ひがしの一方向へ白波を噛んでゆくさまは、
古記録の誇張をしても、なお、およばないほどだったろう。 この水軍の先陣は、細川....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
れば、やや公平にちかい客観点に立てぬことはない。そのほか、同時代の日記物、文書、
古記録のたぐいは、古くから現代の歴史家までが、あまねく漁りつくしているので、新発....
「春の大方山」より 著者:木暮理太郎
五郎という人の家が四十間許離れた高みにあって、そこが頼朝の旅館であったといわれ、
古記録の類もあろうと傍の人に教えられたが、前途を急ぐので立ち寄らなかった。附近に....