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古詩
「古詩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古詩の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、医学、神秘宗教、心理学の部門を過ぎて、古代文献学の書架の前に立ち、フィンランド
古詩「カンテレタル」の原本、婆羅門音理字書「サンギータ・ラトナーカラ」、「グート....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
ノコ這い出すような謙信ではなかった。 八月十六日以来、謙信は只々山上を逍遙して
古詩を咏じ琵琶を弾じ自ら小鼓をうって近習に謡わせるなど余裕|綽々であった。直江大....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
尊者出家前農を務め豕を飼い、死後無数の愚僧その余慶で飽食放逸したという意味らしき
古詩、アントニウス世にありては豕を飼い、身死しては僧を飼う、斉しくこれ肥えて馬鹿....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
は純文学の仕事をする積りだったという関、階級闘争に参加している一方ではギリシャの
古詩を愛読しているということを、関の性格を語るモメントとして、作者は描いている。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
い目の前に蘇《よみがえ》り迫って来るもののようです。 お銀様は、ただもう、その
古詩を思い出すことによって、感情が昂《たか》ぶってきましたが、足許は焦《あせ》ら....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
勿体なくて 上られえん その狂態を指して田山白雲が、 「あれです――初唐の
古詩をああして朗々とやり出すかと思えば、とりとめもないあのでたらめをごらんなさい....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
調のためであるが、実は、朝猟も夕猟もその時なされたと解することも出来るし、支那の
古詩にもこの朝猟夕猟と続けた例がある。梓弓はアヅサユミノと六音で読む説が有力だが....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
メートルの間廊下じゅうにまいてあった。それはベービの仕業であって、ブルターニュの
古詩の中で、イズーの寝床にやってゆくトリスタンをとらえるために、小人のフロサンが....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
証拠があるか、証拠が!」とマリユスは我を忘れて叫んだ。
テナルディエはあたかも
古詩の句格めいた調子で言った。
「警官……ジャヴェルは……ポン・トー・シャンジュ....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
る。 強制と義務と正確への努力感と。そして生存競争の意欲。 ところで、支那の
古詩には、こうした臭味がない。「文学を楽しむ」という衒学《げんがく》的な言葉が、....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
夢《こうろうむ》の中にある秋窓風雨夕《しゅうそうふううのゆうべ》と題された一篇の
古詩を思起す。 秋花惨淡秋草黄。 耿耿秋燈秋夜長。 已賞秋窓秋不尽。 那堪風雨....
「三国志」より 著者:吉川英治
には」 馬騰は、酒を出して、黄奎をもてなした。 すると黄奎は、大いに酔って、
古詩を吟じ、時事を談じたりした挙句、 「将軍はいったい、真に伐つべきものは、天下....