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古語
「古語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
かかるとき愕きもない平凡もない。強いていおうならば北斗南面して看るという唐ようの
古語にでも表現を譲《ゆず》るより仕方はあるまい。 さて、山の祖神の老翁は、雲の....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
た。その葬式の銘旗に「答刺罕夫人某氏」としるされてあるのが眼についた。答刺罕は蒙
古語で、訳して自在王というのである。わたしはその家の人に訊いてみた。 「答刺罕と....
「死者の書」より 著者:折口信夫
れ田と言うて、都までも聞えた物語りのある田じゃげな。 若人たちは、又例の蠱物姥の
古語りであろう、とまぜ返す。ともあれ、こうして、山ごもりに上った娘だけに、今年の....
「『新訳源氏物語』初版の序」より 著者:上田敏
野夫人の新訳はここにその存在の理由を有していると思う。 従ってこの新訳は、漫に
古語を近代化して、一般の読者に近づきやすくする通俗の書といわんよりも、むしろ現代....
「辞書」より 著者:折口信夫
い。つまり、日本の辞書に二つの系統があるということである。一つは、純然たる日本の
古語を保存しようとする努力。もう一つは、漢字を日本語に移そうとする努力。この二つ....
「水の女」より 著者:折口信夫
語例の四つ五つ以上も持っているのがある。 言語の自然な定義変化のほかに、死語・
古語の合理解を元とした擬古文の上の用語例、こういう二方面から考えてみねば、古い詞....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
くり返されていたことと思われる。 四 結婚――女の名 「妻覓ぎ」という
古語は、一口に言えば求婚である。厳格に見れば、妻探しということになる。これと似た....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
近づいたものと言えよう。平明派であり、日常語感を重んじる作家としての子規である。
古語の使用は、一種の変った味いの為の加薬に過ぎなかった。用語の上の享楽態度が、は....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
難い部分をふらんすを考えるのは、第一国語としての錯誤感を及して来る訣なのである。
古語が詩の文体の基礎として勢力を持った事が長く、詩は此による外はないとまで思われ....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
た山である。 これで見ると、山の端に伸しあがった日輪の思われる阿弥陀の姿である。
古語で雲居というのは、地平線水平線のことだが、山の端などでも、夕日の沈む時、必見....
「迷信解」より 著者:井上円了
ば、面相術、骨相術、手相術、爪相術等となる。これもとより信ずべからずといえども、
古語に「思い内にあれば色外にあらわる」とあるがごとく、外貌のいかんによりて内心の....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
が何うして斯んな山中に隠れ棲んでいたかと云うことが甚だ疑問ですが、東京へ帰って蒙
古語専攻の学者に此の文章を読んで貰い、又一方に飛騨判官の伝記を調べて見たら、秘密....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
してその進歩を見ることあたわざるなり。けだし、文明の進否は人にありて道にあらず。
古語に曰く、「人よく道を広む、道の人を広むるにあらず」。わが国の宗教は、その理論....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
りしたにしても、記録の行われる時代まで持ち越されて、『古事記』や『日本書紀』や『
古語拾遺』やのうちに、二百あまりも書きとどめられたことは、私どもにとって得がたい....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
あります。 終日語って一|語も語らず。 終日|行じて一|事も行ぜず。 こういう
古語があります。一日中空虚な言行をしているという意味ではありません。それと反対で....