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「古跡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古跡の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武蔵野」より 著者:国木田独歩
た一種の武蔵野を有している。その限界はあたかも国境または村境が山や河や、あるいは古跡や、いろいろのもので、定めらるるようにおのずから定められたもので、その定めは....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
れば草の茫々と茂った中に、昔の大きな石礎などが残って居る、問うまでもなく零落した古跡の一つで、元は必ず大きな屋敷であっただろう、それが火事に逢って家の一部分だけ....
」より 著者:岡本かの子
表通りを曲ると間もなく崖端に病院の焼跡の空地があって、煉瓦塀の一側がローマの古跡のように見える。ともよと湊は持ちものを叢の上に置き、足を投げ出した。 とも....
第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
|度した。 いいもの望みで、木賃を恥じた外聞ではない。……巡礼の笈に国々の名所古跡の入ったほど、いろいろの影について廻った三年ぶりの馴染に逢う、今、現在、ここ....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
後の、まだ焼原同然で、この貸本屋の裏の溝が流れ込んだ筈の横川などは跡も見えない。古跡のつもりで、あらかじめ一度見て歩行いた。ひょろひょろものの作者ごときは、外套....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
子姉と尾道の種子姉との三人を連れて、博覧会見物を兼ねて、京都、奈良、伊勢等の名所古跡を連れて旅をした。 これが恐らく父の生涯での一番楽しい華やかな旅であったろ....
役者の一生」より 著者:折口信夫
は安っぽい役者には出来ないので、自ら相当地位のいい役者がするのだが、例えば「※山古跡松」の中将姫をいじめる岩根御前などは普通立女形の役である。又「浅間岳面影双紙....
決闘場」より 著者:岡本かの子
を爆破しようとしたガイホークが展望台と定めたパーリアメント・ヒルなどと共に、由緒古跡に富むロンドン北郊の歴史的場所である。が、誰でも直ぐに知ることの出来るこれ等....
瓜の涙」より 著者:泉鏡花
りの軸を何にしよう…… 蓋し、この年配ごろの人数には漏れない、判官贔屓が、その古跡を、取散らすまい、犯すまいとしたのであった―― 「この松の事だろうか……」 ....
雪柳」より 著者:泉鏡花
す。でも、まだお目にかかりませんけれど、奥様にお悪くはないでしょうか。」 「名所古跡を尋ねるのは、堂寺まいり同然です、構やしない。後生のためです、順礼に報謝のつ....
暗黒星」より 著者:黒岩涙香
聞かねばよく分からぬが、大きな地震が有って、町全体が地底に埋まった。今は只大きな古跡として残っている。何でも市の広さが幾哩にも渉っていた様だ。 十六 この同じ半....
周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
当日同行者の一人柳川文吉氏詩あり。 懐炉扶病壮心摧 踏破霜威幾崔嵬 千里検来千古跡 山神応是春風開 右従行喜田博士探検隊一行垂教有感賦以呈乞叱正 というの....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の両国の中私にとって最も利益の多い道はネパールの方であります。ブータンには仏陀の古跡もなければまた研究するものも少ない。もっともチベット仏教の高僧の旧跡などはあ....
西航日録」より 著者:井上円了
勝記念に建立せし寺院、今なお存せり。 車行数里入田園、処処春風草色喧、欲問一千年古跡、牧童教我杏花村。 (車で行くこと数里にして田園に入る。ところどころに春風の....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
はないが、ここで第二回艸土社の展覧会をし「入場無料入場ない」という御経を発明した古跡である。ポスターに玉木屋と書いて主人から「うちは玉木屋ではない玉木商会です」....