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古酒
「古酒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古酒の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
を附け、一年も経ると百年も経た瓶の様に見えるので、買人《かいて》が直ぐに幾十年の
古酒だとか幾百年続いて居る貯蔵室だとか云う様に信ずると云う事だ、其のほか物を貯蔵....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
た 人たちは、あるなしの嘆きの中にむなしく去った。 気をつけて早く、はやく葡萄の
古酒を酌め、 愚か者らはまだ熟れぬまに房を摘まれた。 (85) 法官よ、マギ....
「白くれない」より 著者:夢野久作
のほかに奈美女の好む甘き菓子、珍らしき干物、又は何処より手に入れ来るやらむ和蘭の
古酒なんどを汗みづくとなりて背負ひ帰るなんど、その忠実々々しさ。身体の究竟さ。ま....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
な。酔ってさえいれば除夜も何もあったものではない。」 主人は客の好みに応じて蒙
古酒一瓶に、豕肉と、鶏と、家鴨と、その外にもいろんな珍らしい食物を見つくろって武....
「黄泉から」より 著者:久生十蘭
里の「マキシム」でもなかなかお目にかかれないような、ボルドオやブルゴーニュの最上
古酒を抜いて門出を祝ってくれる。 光太郎もこうして送りだされた一人で、フランス....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
隅に小島屋嘉兵衛という酒類、醤油を売る店があった。この店で市中へ撒いた引き札に、
古酒一升につき大酒代六十四文、西宮上酒代七十二文、伊丹西宮上酒代八十文、池田極上....
「北海の白鳥」より 著者:小川未明
き物や、その他、南海の底から取れたさんごなどで飾られていました。そしてそのほか、
古酒のつぼが並べられてあり、美しい女は、花のように御殿にいて王さまのお相手をして....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
なってぽつぽつと始まってきたようである。 以前の正月の祝賀の歌には、しばしば「
古酒の香」を悦ぶ文句があった。是を正月の楽しみの一つに、算えていたことだけは確か....