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古金銀
「古金銀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
古金銀の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
かた》って、ここの望月様という旧家へ強請《ゆすり》に来たのでございます。望月様は
古金銀がたくさんあると聞き込んで、それを嚇《おど》して捲き上げようとして来ました....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
気づいてきました。 それは、七兵衛が、例の鎧櫃《よろいびつ》に蓄《たくわ》えた
古金銀の全部を、惜気もなく提供したところから来る景気で、これがあるゆえに、ばけも....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
との金銀財宝そのものには、あまり執着を感じていない。 たとえば、ここにこうして
古金銀から、今時の贋金《にせがね》まで一通り盗み並べてみたが、これもホンの見本調....
「細木香以」より 著者:森鴎外
やや傾きはじめたらしい。前田家、上杉家等の貸附はほぼ取り立ててしまい、家に貯えた
古金銀は概ね沽却せられたそうである。しかし香以の豪遊は未だ衰えなかった。 香以....
「古井戸」より 著者:豊島与志雄
った。 彼は棒を投げすてて、首を傾げた。 二 ――或るところで、
古金銀貨幣、時価約三千円ほどのものを、庭の隅から掘り出した。維新当時、壺に納めて....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
兵衛は五万両を献上した。またどういう仔細があったか知らぬが、維新の際に七十万両の
古金銀を石の蓋匣に入れて地中に埋蔵したそうだ。八兵衛の富力はこういう事実から推し....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
|桂昌院の湯水のごとき浪費とで、近年は涸渇に瀕してきたのである。そこで、通用中の
古金銀を、すべて禁止し、一たん民間から回収して、金には銀を加え、銀には錫を混ぜて....