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「古馴染〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古馴染の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
陽炎座」より 著者:泉鏡花
風にめくれたあとを、幾たびも張替えたが、火事には人先に持って遁げる何十年|以来の古馴染だ。 馴染がいに口を利くなよ、私が呼んでも口を利くなよ。はて、何に映る顔....
雪柳」より 著者:泉鏡花
事じゃ。洞斎兄は沢山は飲まなんだけれど、島田髷の妹は少し飲るがやぞ。これでもに、古馴染や、遠慮はない。それにどこへ来なされた思うて、そのように堅うして。……花柳....
春泥」より 著者:久保田万太郎
た。が、一日隔いたそのあくる日は河岸の連中のある日だった。河岸の問屋の人たちが、古馴染のかれのため、大挙して見物に来てくれる日だった。それを思うと安閑とは寝てい....
盗まれた手紙」より 著者:佐々木直次郎
、マリー・ロジェエ殺しの怪事件のことなのである。だから、部屋の扉が開いて、我々の古馴染のパリの警視総監G――氏(2)が入ってきたとき、私にはそれがなにか暗合のよ....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
落ち着くことになったのは、アリョーシャの帰郷よりわずか三年前のことであった。町の古馴染《ふるなじみ》は、彼がまだけっしてそんな老人ではないのに、ひどく老けたよう....
赤い貨車」より 著者:宮本百合子
は知らず、不断信心しているというのでもなかったが、そうして、蝋燭の光に照らされる古馴染の小聖像を眺めていると、親しい休まった心持になった。思いがけない出来事で疲....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ると焼けてもその人の命はつつがないという晴々した感じでした。このお医者はこちらの古馴染でわたしも世話になり、日頃電話局の前だからあぶないものだと云っていましたか....
図書館」より 著者:宮本百合子
その司書は、もとのように司書の席にいるのを発見するのであった。それは、たまにゆく古馴染の家の見なれた目じるしの柱の節のようであった。格別何という意味はない。けれ....
狂人は笑う」より 著者:夢野久作
てアノ神凝り、鬼沈んだスバラシイ高踏的な気分だけでも味わいたいものだというので、古馴染の茶店から「茶精」というものを買って飲むんです。これは今お話した富豪連が、....
冥土行進曲」より 著者:夢野久作
はこの方法以外に方法はない……日印協会に問合わせたり、区役所を調べてまわったり、古馴染の右傾団体から手をまわしたりして万一感付かれたらカタナシになる。電話帳に本....
茶漬三略」より 著者:吉川英治
「剽げた男じゃろ。こんなところへ訪ねて来おった。これはわたしと同じ村の生れでな、古馴染の男じゃ。どこぞへ置いて、劬ってやってくれ」 秘密を知っているということ....