古駅[語句情報] » 古駅

「古駅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

古駅の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
て歌というやつは、本場で聞かなくちゃいけねえ」 両側に灯《ひ》をともしはじめた古駅の情調と、行き交う人の絵のようなのと、綿々たる追分節が詩興をそそるのに、道庵....
雪の上の足跡」より 著者:堀辰雄
いう話が残っていたら、もっと聞きたいものだが、あまり無いようだね。どうもこういう古駅には一たいに昔話なぞが少ないのではないかね。維新前までは茶屋|旅籠《はたご》....
雉子日記」より 著者:堀辰雄
るのだから、これも不思議だ。 たかが浅間山の麓《ふもと》で、いくぶん徳川時代の古駅の俤《おもかげ》をそのまま止めているというよりほかに何の変哲もない、こんな寥....
郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
|擲三緡《さんびんをなげうち》 迎我譲榻去《われをむかえとうをゆずりてさる》 ○古駅三両家猫児《こえきさんりょうけびょうじ》妻を呼び妻来らず ○呼雛籬外鶏《ひな....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
緡《しゅせんさんびんをなげうち》 迎我譲榻去《われをむかへたふをゆづりてさる》古駅三両家|猫児《べうじ》妻を呼《よぶ》妻来らず 呼雛籬外※《ひなをよぶりぐゎい....
火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
たシッソンの停車場へ着くまでには、ダンスミールという、材木を伐り出すので賑やかな古駅があり、その次には、シャスタ・スプリングといって、シャスタ火山の基盤熔岩なる....
私本太平記」より 著者:吉川英治
という。 しかし、いまは遊歴でもあるまい又太郎主従に、何の目的があって、こんな古駅の人となったのか。しかもあの、鷹野姿の若公卿には、多分な好奇心も残しながら、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
振る! ……。鏡の宿には、上杉と細川がわれらを待ちかねているだろうぞ」 そこの古駅は、まもなくみえた。先ぶれが一騎、早くにつたえていたとみえ、宿の入口までくる....