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句
「句〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
句の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
21
この城の門の上。そこには横にいつの間《ま》にかこう云う文
句が浮かび始める。――
「この門に入るものは英雄となるべし。」
....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
五日|前《まえ》、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋《せいがい》
句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那《だんな》なんだ。いや、二月《....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
で、『ぬれて行く人もをかしや雨の萩《はぎ》』と云う芭蕉翁《ばしょうおう》の名高い
句碑が萩の中に残っている、いかにも風雅な所でしたから、実際才子佳人の奇遇《きぐう....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
が、徐《おもむ》ろに左右へ開《ひら》き出した。そうしてその裂《さ》け目からは、言
句《ごんく》に絶した万道《ばんどう》の霞光《かこう》が、洪水のように漲《みなぎ》....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
い月日があったんです。」
それが、所謂片恋の悲しみなんだそうだ。そうしてその揚
句に例《エキザンプル》でも挙げる気だったんだろう。お徳のやつめ、妙なのろけを始め....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
の湯」と言う共同風呂がある、その温泉の石槽《いしぶね》の中にまる一晩沈んでいた揚
句《あげく》、心臓痲痺《しんぞうまひ》を起して死んだのです。やはり「ふ」の字軒の....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
》が、三杯の屠蘇《とそ》に酔って、「今日も春恥しからぬ寝武士かな」と吟じた、その
句がふと念頭に浮んだからである。
句意も、良雄《よしかつ》が今感じている満足と変り....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
。兄は帰って来るだろうか?――そう思うと彼は電報に、もっと大仰《おおぎょう》な文
句を書いても、好かったような気がし出した。母は兄に会いたがっている。が、兄は帰っ....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
から、家業はほとんど人任せにしたなり、自分は山谷《さんや》の露路《ろじ》の奥に、
句と書と篆刻《てんこく》とを楽しんでいた。だから露柴には我々にない、どこかいなせ....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
去年の春|行方知れずになった。それを一つ見て貰いたいんだが、――」 日本人は一
句一
句、力を入れて言うのです。 「私の主人は香港の日本領事だ。御嬢さんの名は妙子....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
。が、そう云う偉い人を知らずにいるのは不本意だったから、その飯田蛇笏なるものの作
句を二つ三つ尋ねて見た。赤木は即座に妙な
句ばかりつづけさまに諳誦した。しかし僕は....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ファラデーは前から手帖に色々の事を書いておったが、その中に「愛」を罵った短い歌の
句などもたくさんあった。 ところが、これをエドワードが見つけて、妹のサラに話し....
「寡婦」より 著者:秋田滋
していった人の祖父さんにあたる人は、恋愛、決闘、誘拐などと数々の浮名をながした挙
句の果に、かれこれ六十五にもなろうという年をして、自分のところの小作人の娘に夢中....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
こっそり家を脱けだした。父親は足を棒のようにして息子の行方をさんざ探ねて廻った※
句、ようやく探し当てることが出来たのであるが、ジャンは、芸を仕込まれた牝山羊や軽....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
に、夫婦は一晩費してしまいました。太郎右衛門が読んだ時と、お神さんの読んだ時と文
句がちがうので大変に困りました。 「何しろ、拾った人に、親切にしてくれろってこと....