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句会
「句会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
句会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「懶惰の歌留多」より 著者:太宰治
のであった。沼の水を渡って来る風は、とても臭い。 五人のもの、毎夜ここに集い、
句会をひらいているというのである。私の自転車の提灯の火を見て、さては、狐火、と魂....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
五時頃より御参会くだされ度、ほかにも五、六名の同席者あるべくと存じ候。但し例の俳
句会には無之候。 まずは右御案内まで、早々、不一。 三月三日朝 青蛙堂....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
派の宗匠であった事を、同人中の土居藪鶯氏から聞いて、この関係からこの半翠氏宅の俳
句会へも行く事になった。この会も或る特色は持っていて、従来の運座では或る一枚の紙....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
、清水次郎長と共に熱愛した。 父は俳句を詠み、絵をたしなんだ。私や他の兄弟は、
句会に列席して、俳句をつくったり、何かの紀念日には、掛軸や額の大きさの紙に、寄書....
「久坂葉子の誕生と死亡」より 著者:久坂葉子
達に感づかれていたのだ。父が俳句をやっていた影響で、登水という号を父からもらい、
句会に列席したことなどあるが、それは約半年位で、自ら、俳句をつくることをよしてし....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
。それでも蛇笏には注意していた。或時句作をする青年に会ったら、その青年は何処かの
句会に蛇笏を見かけたと云う話をした。同時に「蛇笏と云うやつはいやに傲慢な男です」....
「鴛鴦鏡」より 著者:岡本綺堂
わたし達は町と村との境にある弁天の祠のそばを通った。当夜の非番で、村の或る家の俳
句会に出席した帰り路である。連れの人々には途中で別れてしまって、町の方角へむかっ....
「大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
雷や夜半灯りて父母の声 みさ子 茎漬や明日柏木に月舟忌 みどり 奥の間に
句会しづかや松の内 清女 夜寒児や月に泣きつゝ長尿 静廼 時雨るゝや灯ま....
「棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
辞した。 芭蕉翁が金沢の城下を訪れたある年のこと、門人衆や金沢の俳人衆の歓迎の
句会に山海の珍味を出されたのをみて、我流にはこのような馳走の法はない。私を悦ばせ....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
にいた時分は俳句の会合も羨望の一つであったのだが、上京後子規庵その他で催される俳
句会に出席して見ると思うほどの興味もなく、かつて春休みに出京した時の
句会ほど好成....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
かけて(それが各々違った種類の来客で)応対に忙殺されることがある。 その中で俳
句会を開くことがある。よく斯んなそう/″\しい所で俳句が作れるものだと怪しむ人が....
「雑信(一)」より 著者:種田山頭火
新年
句会には失敬しました、あれほど堅く約束していた事ですから、私自身は必ず出席するつ....
「雑信(二)」より 著者:種田山頭火
《いちにん》に足らひうる身は嬉しからまし △ △ △ △先日の
句会では愉快でした。持病の饒舌で諸君を煩わしたことを謝します。そして破口栓君に私....
「雪の一日」より 著者:岡本綺堂
は信州の日本アルプスに近い某村の小学校教員を勤めていて、土地の同好者をあつめて俳
句会を組織しているので、私の所へもときどきに俳句の選をたのみに来る。去年の夏休み....
「俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
でに近在の荏原村という所に遊びに行ったことがありました。その時はある田舎の寺で俳
句会がありまして、秋風という題で句作しました。非常によく晴れたいい天気の日で、す....