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句作
「句作〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
句作の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
か風雅の道に嗜みもあって、本陣や庄屋の仕事のかたわら、美濃派の俳諧の流れをくんだ
句作にふけることもあったからで。 あれほど山里に住む心地を引き出されたことも、....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
るであろうと思われる。そうしてこの困難に当面して立派なものを作り上げるには、単に
句作にすぐれたメンバーがそろっただけでは不十分であって、どうしても芭蕉ほどの統率....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
ある。 同じ二つのものを句上に排列する前後によって句は別物になる。これは初心の
句作者も知るところである。てにはただ一字の差で連歌と俳諧の差別を生じ、不易だけの....
「夏目漱石先生の追憶」より 著者:寺田寅彦
、その中の二三の句の頭に○や○○が付いていた。それからが病みつきでずいぶん熱心に
句作をし、一週に二三度も先生の家へ通ったものである。そのころはもう白川畔の家は引....
「俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
てはなはだまとまりの悪い随筆になってしまったのは遺憾である。 (昭和十年十月、俳
句作法講座)....
「狸と俳人」より 著者:田中貢太郎
どき訪れて来る俳友の他には、これと云って親しく交わる人もなく、一人一室に籠居して
句作をするのを何よりの楽しみにしていた。 某年の晩秋の夕のことであった。いつも....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
、いつか又「ホトトギス」に御無沙汰をし出した。それでも蛇笏には注意していた。或時
句作をする青年に会ったら、その青年は何処かの句会に蛇笏を見かけたと云う話をした。....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
従軍記者らしい行動に退屈な日を送っていたらしかった。この間には一つの文章も纏った
句作もなかったようである。久松伯から貰った剣を杖づいて志士らしい恰好をして写した....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
の柳原極堂、村上霽月、御手洗不迷らの諸君を病床に引きつけて、殆んど休む間もなしに
句作をしたり批評をしたりしたものらしい。その間漱石氏は主として二階にあって、朝起....
「最近の感想」より 著者:種田山頭火
ろに、まことの詩としての俳句存在の理由がある。自我発現乃至価値創造の要求を離れて
句作の意義はない。 直接的表現を云々する態度は間接的態度である。現実味と真実味....
「雑記」より 著者:種田山頭火
し 霜の大根ぬいてきてお汁ができた こんな句がいくらでも出来ます。畑作よりも
句作の方がまだ上手だという評判です。 会費について二三照会せられた方があります....
「雑信(二)」より 著者:種田山頭火
合千万だと思います。併し詮方がありません。私には今の処どうしても句が作れません。
句作の余裕――句材があってもそれを句として発表するだけの心のユトリがありません。....
「述懐」より 著者:種田山頭火
は出来るのである。水の流れるように句心は湧いて溢れるのだ。私にあっては生きるとは
句作することである。
句作即生活だ。 私の念願は二つ。ただ二つある。ほんとうの自....
「道〔扉の言葉〕」より 著者:種田山頭火
具有していないけれど、この語句が暗示する意義は今でも間違っていないと信じている。
句作の道――道としての
句作についても同様の事がいえると思う。句材は随時随処にある....
「俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
がその芸術に足を踏み入れる第一歩でありますが、実際はこの皮切がおっくうなために、
句作の機会を見出しかねておる人が多いようであります。 とにかく十七字を並べてみ....