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「句点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

句点の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
カインの末裔」より 著者:有島武郎
り損《そこ》ねた二匹の蟻《あり》のようにきりきりと働いた。果敢《はか》ない労力に句点をうって、鍬の先きが日の加減でぎらっぎらっと光った。津波のような音をたてて風....
親子」より 著者:有島武郎
怒りをもて余しているらしかったが、やがて強いてそれを押さえながら、ぴちりぴちりと句点でも切るように話し始めた。 「いいか。よく聞いていて考えてみろ。矢部は商人な....
心の河」より 著者:宮本百合子
予想に就てでなければ、知人の結婚生活の成功、失敗等について、そして、一々の文句の句点のように、彼は「君達はいいさ。申し分なしだろう」とか、「何にしろ以心伝心だか....
博物誌」より 著者:岸田国士
手は燕どものあこがれの主である。 雄鶏はすべてに浪費家である。処きらわず、恋の句点を打ちまわり、ほんのちょっとしたことに、金切声を張りあげて凱歌を奏する――し....
遠藤(岩野)清子」より 著者:長谷川時雨
》に来《きた》らんとする時代を暗示せり。 碑文はヨネ・ノグチ氏の撰である。(句点は仮に読みやすいように筆者が入れた。) 死ぬること愚《おろか》なりといひて....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、忠臣も逆賊も、死ねば同じものになるんですか」 「ちがう」 と、厳しく、そこに句点を打って、 「そう早合点してはならぬ。武士は名を尊ぶ。名を汚した武士には、末....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
成候て、以来、被掛御目候ハヾ、可忝候、猶|重而可得御意候、恐惶謹言(原文のまま、句点) 八月廿七日宮本武蔵 玄信(花押) 寺尾左馬様 人々御中【原寸....
四谷、赤坂」より 著者:宮島資夫
投げていた。四谷も大木戸附近に来ると追々とさびしくなったが、ここできちんと終りの句点を打たれたような有様だった。従って盆と正月に、太宗寺の閻魔様《えんまさま》の....