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句集
「句集〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
句集の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
五日|前《まえ》、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋《せいがい》
句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那《だんな》なんだ。いや、二月《....
「虫干し」より 著者:鷹野つぎ
少し触《さわ》ってみたり、文庫の中をのぞいて見たりするのですが、その中には祖父の
句集や、道中記などの半紙綴りのものなどもありました。 父が此の上もなく大切にし....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
処は、雪に埋もれた関らしく、霜夜の刑場とも思われる。 旅行の袂に携えた、誰かの
句集の中にでもありそうなのを、偶然目に浮べたは可かったが、たちまち、小松原は胸を....
「落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
。 私は父の机のところに行きました。この間少し気分のよい時に、私にまとめさせた
句集がありました。 いつまでの吾が命かやほたる飛ぶ
句集を何げなく開いたところ....
「桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
に反し、女流俳句は殆ど近代文芸のらち外に置かれているかの感がある。 たまたま俳
句集が出版されても、俳句を作る俳人の間によまれるのみで、一般民衆とは全然没交渉で....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
に足ると考えたからである。 芝の白金三光町にあった北里病院から『新俳句』という
句集の現われたことも思いがけない出来事であった。それはその病院に入院中の上原|三....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
『日本人』に連載して居った俳話の一章でその後民友社から出版した我ら仲間の最初の俳
句集『新俳句』の序文にしたものがそれである。それから『世界の日本』云々とあるのは....
「『鉢の子』から『其中庵』まで」より 著者:種田山頭火
兄、緑平兄、酒壺洞兄、元寛兄、白船兄、樹明兄、そのほか同人諸兄姉の温情によって、
句集が出版され、草庵が造作されました。おかげで私は山村庵居の宿題を果すことが出来....
「雑信(一)」より 著者:種田山頭火
一月十八日午前十時 田螺公 謹んで申す (椋鳥会五
句集『河豚』明治四十五年一月)....
「雑信(二)」より 著者:種田山頭火
活を続けています。どうぞ私を赦して下さい。そしてもう少し考えさして下さい。 △五
句集の組織について色々の御意見がありますが、それによって五
句集に対する諸君の熱心....
「鉄鉢と魚籃と」より 著者:種田山頭火
十返花君から、そして珍らしくも病秋兎死君から。雄郎和尚から絵葉書と詩歌八月号清臨
句集黎明、これは若狭紙を大判のまま使って、なかなか凝ったものである。 午後は近....
「広告」より 著者:伊丹万作
はなにとぞ読まないでいただきたい。 このたび私の中学時代からの友人中村草田男の
句集が出た。署名を『長子』という。 一部を贈られたから早速通読して自分の最も好....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
、いわゆる悟りの為になることや修業者の策励になることが、抜萃してある仏教の金言警
句集とでもいったような性質の書物である。 いま慧鶴青年は、それを読んで行って、....
「俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
るのであります。 中にはまた、俳句を作るがために参考書も二、三冊読んでみたし、
句集も一、二冊読んでみたが、どうもまだどうして作ったらいいのか判らぬという人があ....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
ではもうすっかり裸になっている。それから掘割に沿うた往来も――僕は中学時代に蕪村
句集を読み、「君行くや柳緑に路長し」という句に出会った時、この往来にあった柳を思....