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句風
「句風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
句風の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文学における古いもの・新しいもの」より 著者:宮本百合子
いて、主題の継承化のために必要な文章とは全く本質において違う文脈に属する文章の俳
句風な含蓄、語らずして推察させようとする省略法の誤った使用などによって、知らず知....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
そこでわれわれの俳句はどうかというに、子規氏の生前こそ、われわれ仲間も、大体の
句風は統一されていて、一時碧、虚両氏が唱えた変調は間もなく跡を絶ったのであったが....
「大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
を確りと出している。せん女氏は大正女流中の年長者、墨絵の如く葛布の如き手ざわりの
句風である。 二十幾歳で早世したみさ子氏は、其性白萩の如く優雅純真。足の固疾に....
「桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
るばかりだった。 智月の「山桜ちるや」の句もかかるもの静かな山川の景色らしく、
句風もまことに美しい。 逢坂の句の方は、ゆくてに満開の山桜を点出しその梢のあた....
「女流俳句を味読す」より 著者:杉田久女
のはないが、気品の高い鷹揚な鶴の姿も、春水の感じとよく調和して、おおらかな老巧な
句風である。 青簾くらきをこのみ住ひけり 多佳女 大阪も住吉あたりの、青簾を....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
塀《どべい》に型ばかりのお長屋門、細目に潜《くぐ》りをあけてのぞくと、数寄屋詰道
句風《すきやづめどうくふう》をまねた前庭の飛び石づたいに、大玄関の敷台が見えて、....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
いる。これ芭蕉の句が、一般に観念的と言われる理由で、この点蕪村の印象的、客観的の
句風に対してコントラストを示している。蕪村は決して、子規《しき》一派の解した如き....
「病牀苦語」より 著者:正岡子規
真似《まね》をするという事よりも自己の特色を発揮するという事が主になって従てその
句風が違って来るに違いない。古来の歴史を見てもどうしてもそうなるべきはずであると....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
芭蕉の弟子の中でも、才子|其角はほとんとその一生の間、他の人々も初期にはみなこの
句風にかぶれている。うっかりと是をもあの時代の世相史料に取入れたならば、どんな間....