叩き付ける[語句情報] » 叩き付ける

「叩き付ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

叩き付けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
》じくなって、私にお飯《まんま》を食べさせておくれと云うと皿小鉢《さらこばち》を叩き付ける。藤原が帰って来て其の事を母が話すと、 あ「いゝえお母《っか》さんは....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
手はなんにも返事もしないで、土間に積んである薪の一つを把って、高松さんを目がけて叩き付けると、暗いので避け損じて、高松さんはその薪ざっぽうで左の腕を強く打たれま....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
せて長くした牙は、馬の横腹を突き破り、長い鼻は騎士を高く空中に巻き上げて、大地へ叩き付けるのであった。……背中には革で作った哨楼《しょうろう》が太い革紐でしばり....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
を拾って来て、窃《そっ》と背後《うしろ》から忍び寄て、卒然《いきなり》ピシャリと叩き付ける。ワッと泣き声揚げて此方《こちら》は逃出す、其後姿を勘ちゃんは白眼《し....
街頭」より 著者:岡本かの子
物を見ようとするのだ。 百貨店の大きな出庇の亀甲形の裏から金色の光線が頸の骨を叩き付けるほど浴せかける。右から左から赤や水色の紫外光線が足元を掬う。ここでは物....
水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
一人の壮漢が飛鳥の如く躍り出すや否や、片手を代議士の頸にかけて、ガタリと床の上に叩き付けると同時に、綿のようなものをその顔に押し当てた。とプンとクロロホルムの臭....
曲亭馬琴」より 著者:邦枝完二
しるしだ取ってきねえ」 京山はこういって、蜜柑箱に一杯詰めた馬糞を馬琴の膝許へ叩き付けるが否や、如何にもさばさばしたように笑いながら、一目散に、路地の入口へ走....
青蛙神」より 著者:岡本綺堂
なんぞは要らないから返してやるぞ。(そこらに落ちたる金貨や銀貨をつかんで、青蛙に叩き付ける。)さあ、息子をかえせ、娘を返せ。 (李は哮り狂って、手あたり次第に金....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
ない獣が彼の肩あたりに飛びかかって来たので、彼はすぐに引っ担いで力任せに床の上に叩き付けると、何かまた這って来て其の足に絡み付いた。蛇ではあるまいかと想像しなが....
」より 著者:岡本綺堂
のに行儀の悪い奴だ。早く来い、この野郎……。(炉のそばにある枯枝を把って、太吉に叩き付ける。) 旅人 (あわてて遮る。)あ、あぶない。怪我でもさせると、いけな....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
、市郎は我が足下に落ちたる大石を両手に抱えるより早く、敵の真向を目がけて力任せに叩き付けると、頭が割れたか顔が砕けたか、敵は悲鳴をあげて倒れた。 目前の敵を一....
武蔵旅日記」より 著者:山中貞雄
の背後に隠れる。 追って来た五人の侍。 武蔵が「人違いじゃ」と言い乍ら一同を叩き付ける。 ヤレ安心と団九郎、ホッとする。(F・O) T 此処のお殿様 近....