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叩き立てる
「叩き立てる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
叩き立てるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「繻珍のズボン」より 著者:宮本百合子
くりしたお祖父さんは、耳が遠いものだから孫が泣くにつれて赤く塗ったブリキの太鼓を
叩き立てる。孫はいやが上にも泣きしきって、とうとうお祖父さんの膝は洪水になってし....
「虎」より 著者:岡本綺堂
鉄の鎖がつないである。 藪のかげではチャルメラを吹き、太鼓や銅鑼や鉦のたぐいを
叩き立てるので、虎猫もそれにおびやかされて声を出さない。万一それがニャアと啼きそ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
鉢を持った隊長らしい僧侶が鐃鉢を打ちつつ踊り出すと同時に、両隊一斉に調子を合せて
叩き立てるかと思うと、ウーウーウーウーと猛虎の吼ゆるがごとく酷い声で一斉に呻り立....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ファウスト
いや。成功しようと云うには、正直に遣らなくてはいかん。
鐘大鼓で
叩き立てる馬鹿者になってはいかん。
智慧があって、切実な議論をするのなら、
技巧....