召上る[語句情報] » 召上る

「召上る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

召上るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
、 新「何うか空腹であるから御飯を」 春「ハイ宜しゅうございます、貴方御酒を召上るならば取って参りましょう、此の辺は田舎同様場末でございますから何《なん》に....
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
涙を浮べ頼みに参ったから直様《すぐさま》出ましたが、どうか御了簡遊ばして、御飯を召上るように願います」 母「決して詫などをして下さるな」 か「お母様、そんな....
政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
》で」 武「これは御内儀《ごないぎ》痛み入りますな、お酌で」 梅「誠に何うも召上る物が有りませんで」 武「いや心配してはいかん、却《かえ》って是が宜しい成....
旧主人」より 著者:島崎藤村
、御二階で御|調物《しらべもの》をなさるかで、朝飯前には小原の牝牛《うし》の乳を召上る。九時には帽子を冠って、前垂掛で銀行へ御出掛《おでまし》になる。御休暇《お....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
ても、一箱が大金という其様なお薬が何うして戴かれますものか」 千「その薬をあなた召上るお気なら、私が才覚して上げますが……」 母「才覚たってお前、家には売る物も....
」より 著者:島崎藤村
の日に当ったので、お俊はお延を連れて、泊りがけに行く仕度をした。 「叔父さん、晩召上る物は用意して置きましたから」とお俊が言った。 「よし、よし、二人とも早くお....
蒲団」より 著者:田山花袋
姉の方に押遣った。 「何ですか……お土産? いつもお気の毒ね?」 「いいえ、私も召上るんですもの」 と芳子は快活に言った。そして次の間へ行こうとしたのを、無理....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
って目を掛けて下さる、其の御恩の程は私は死んでも忘れは致しませんが、殿様はお酒を召上ると正体なく御寝なさる、又召上らなければ御寝なられません故、少し上って下さい....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
かったから……これ照やお茶を上げろ……是やア詰らぬ菓子ですが、丁度貰いましたから召上るなら」 久「いやこれは有難い、先生の処はお茶は好し菓子までも下さる、有難い....
松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
んですが、方々へ種々な会がありますと、ビラなんぞを誂えられてるんでげすが、御飯を召上るてえなら是非此処じゃア松源さんでげしょう」 旦「松源てえば彼処で五六|度呼....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
並びますので、 幸「由兵衞|一猪口…」 由「有難う……、胡麻豆腐は冷えませんうち召上ると云うことは出来ません、先から冷たいからこれも温かゝったら旨かろうと思いま....
遺恨」より 著者:坂口安吾
のである。必死の勇をこらして、呆然と女を見つめた。 女は怒って叫んだ。 「何を召上るんですか!」 女給だったのである。先生はホッとすると、あとはもう後続する....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
やおサシミや鮎や洋食の御料理や、いろいろと用意してございましたが、急いでお茶漬を召上るときは、梅干を六ツ七ツ召上るだけでございます。梅干がお好きで、御前様の梅干....
悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
…」と突然言い出した。 「えッ、御腹痛、それには幸い、大森で求めた和中散を、一服召上ると、立地に本腹致しまする」と宗匠、心配した。 「いや、大した事でも無い。少....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
、豌豆を好まれるようですが、自炊なさるので、筋を取って塩茹でにしたのを、油や酢で召上るのだそうです。兄のは少し実の入った方がよいので、筋は全く取りません。取れば....