可分[語句情報] » 可分

「可分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

可分の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
強制し得るときは、即ち最終戦争の可能性が生ずるときである。 1項は一般文化と不可分であり、2項は主として武器や築城に制約される問題であって、時代性と密接な関係....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
死者の曝露じゃないか。それでも法水君、君は?」 「ウム、どうしても人形と創紋を不可分に考えなけりゃならんのかな」と法水も浮かぬ顔で呟いた。 「この室がどうやら密....
コーヒー哲学序説」より 著者:寺田寅彦
ものを飲まされる事もあった。風月ではドイツ人のピアニストS氏とセリストW氏との不可分な一対がよく同じ時刻に来合わせていた。二人もやはりここの一杯のコーヒーの中に....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
言すれば全部生命の要求を満足せしめることである。その全部生命は知情意を統一せる不可分の有機的全体である。これを人格と名付けるならば善とは人格の要求の実現である。....
科学論」より 著者:戸坂潤
々)である。アトムとはもはや之を分割し得ないものの謂であった、なる程之が個体(不可分―― Individuum)の物理学的な意味だろう。だが生物なのだった。 ....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
」範疇、即ち技術学にのみぞくする範疇のことではない。なる程自然科学と技術学との不可分な連関は前に述べたが、従って自然科学的範疇と技術学的範疇とが又不可分な連関に....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
選ばれるか?』 指導霊の性質――指導霊と、その指導を受くる人物とは、通例ある不可分の因縁関係を以て結ばれている。が、時にその例外がないでもない。或る霊は、人間....
学生と読書」より 著者:倉田百三
ることはまれである。 特に実践の問題においては、「知る」とは「行なう」ことと不可分である故に、なおさら物識りにはなり難い事情があるのである。 読書とは単なる....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
まさに女相撲の興行の最中でした。しかしながら、もしも更に女相撲と大宣言とに密接不可分の関係があって、たとえば女の横綱が狐の化けた女にだまされて大石を運んだことな....
省察」より 著者:デカルトルネ
の通り結論せられている。これはしかも、同じ第六省察において、我々はいかなる物体も可分的としてでなければ理解せず、反対にいかなる精神も不可分的としてでなければ理解....
映画と音楽」より 著者:伊丹万作
はだれもなかつたようである。 ただもう、みなが寄つてたかつて「映画と音楽とは不可分なものだ。」と決めてしまつたのである。原則的に映画が写り出すと同時に天の一角....
」より 著者:上村松園
なった。 ひとつは私の画題の十中の八、九までが美人画であったために、女と髷の不可分の関係にあった故でもあろう――髷については、画を描く苦心と平行して、それを調....
鯛釣り素人咄」より 著者:佐藤垢石
外洋の大きな釣り船は別段である。 以上述べたように、鯛の釣り方と道具の形とは不可分のものであって、釣り方を大体五種に分けることができる。テンヤ釣り、フカセ釣り....
古事記」より 著者:武田祐吉
語られる人物が、歴史上の人物として知られていること。勿論その人物は、その説話に不可分のものばかりではなく、同じ説話を日本書紀においては別の人物に當てているものも....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
を持つものとしております。故に五大は五智であると認めます。すなわち物質と精神と不可分なるを示します。これを人格化し五智如来といいます。大日、阿※、宝生、無量寿、....